偽称劇 [堂本剛]
恋する気分を高めます。
多重人格劇 [堂本剛]
娘たちに毎日「愛してる」と言う。
・Find Don a new wife who the girls like.
娘たちの気に入る新しいママを見つける。
・Record birthday messages for the girls for every year until they're 18.
娘たちが18歳になるまで毎年贈る誕生日のメッセージを録音する。
・Go to Whalebay Beach together and have a big picnic.
家族でビーチに行く。
・Smoke and drink as much as I want.
好きなだけお酒とタバコを楽しむ。
・Say what I'm thinking.
思っていることを話す。
・Make love with other men to see what it is like.
誰かが私と恋に落ちるよう誘惑する。
刑務所にいるパパに会いに行く。
・Get some false nails( and do something with my hair).
爪とヘアスタイルを変える。
眠っていて覚えていない空白の人格は・・・。
The Stranger
Billy Joel
和訳
僕たちはみんな
それを外に出そうとするのは
サテンのようなことも
絹のようなことも
それが 自分の知らない姿
自分の知らない姿に なってみたくなる
僕たちはみんな 恋に落ちる
それが危険だということは 考えないで
それは共通の秘密を持つことでもあるけれど
決して口に出さない秘密もある
なぜ君はそんなに驚いたんだろう
いままでに 愛する人にそんな姿を
やり直すことを 恐れてはいけないわ
みんな 暖かいところに向かおうとする
あなたはもう 既にそうしてしまった
みんなだってそうするでしょうね
もうわかっていても いいはずなんじゃない
自分でそうすることを 選んだはずじゃないの
かつて 信じていたこともあったよ
家に帰ったら
理由を聞こうとしても
そのときだったよ
僕たちはみんな 恋に落ちる
それが危険だということは 考えないで
それは共通の秘密を持つことでもあるけれど
決して口に出さない秘密もある
なぜ君はそんなに驚いたんだろう
いままでに 愛する人にそんな姿を
やり直すことを 恐れてはいけないわ
みんな 暖かいところに向かおうとする
あなたはもう 既にそうしてしまった
みんなだってそうするでしょうね
もうわかっていても いいはずなんじゃない
自分でそうすることを 選んだはずじゃないの
君は理解できないんだろうね
でもそれは いつだって
善意に満ちあふれている 君がそんなつもりでも
怒りの火はおさまりはしない
自分の欲望に負けて
理詰めな台詞劇 [堂本剛]
プラトニック
BSドラマはあらためて凄い領域(枠)なのを痛感する第3回放送でした。
凄いと思う理由は・・・
・視聴率のシバリが無い
・CM無しのノンストップ
・スポンサーの思惑が入らない
・総合放送の「NHKらしくならねばならない」から離れられる
つまり創り手の意思だけが
放り込まれるドラマ作品です。
それが今回このドラマへノメリ込ませた。
脚本の裏読み、深読み、予測読みも謎解きのようでオモシロイし、エンディングのアナザストーリー、アロマのメッセージ、サイキックリ−ディング、BGMの選曲によるメッセージなどなどの他に強烈な台詞のワードが毎回必ずあるのに気が付いた。
第1回目は「合理的」
第2回目は「普遍性」
第3回目は「諦観的(仕方ない)」
理数系の青年らしい「理詰め」の思考回路は真っ当な答えを出します。
情、精神論、慣例発想による行動の「烏合の衆」とは違い常識から逸脱しているように見えて「正道」です。
登場人物一人ひとりに変革をもたらす青年の言動とアロマメッセージがドラマの重要な骨格をになっている気がする。
人を変えるということで宗教ではない魂の救済とは、理詰め(哲学)のことなのかなと思うのです。
人を変える、それに気がついたのが一回目放送の「黄色い鶴」のハンドルネームだった。
黄色い鶴を調べて「黄鶴楼」なる中国の伝説がヒットした。
昔ある町の居酒屋で道士(道教の教義を職業とする人)が酒を飲むが支払いができない。
店の主人は道士に好きなだけお酒を飲ませ代金は請求しなかった。
酒飲みの道士はその町を離れる際に店の壁に蜜柑の皮で「黄色い鶴」の絵を描き旅立って行った。
道士描いた「黄色い鶴の絵」は店の客が酒に酔い手拍子をするたび絵の黄色い鶴は舞いを踊り、動いた。
黄色い鶴の絵の評判を聞きつけ大勢の客が集まり店は大繁盛した。
その店はいつしか「黄鶴楼」と呼ばれるようになった。
読み飛ばせ「ふぅ〜ん」なお話ですが偶然町に滞在した道士が店の主人の気持ちを動かし厚くもてなされる。
返礼として道士は絵を残し立ち去る。
その後「絵」は人々に楽しみ与え、店主には利をもたらした。
なんだか「青年」の行動を思わせた。
死の刻限を知った上で青年の行動を真っ当にさせたのは「理詰め」の行動なように思える。
時折見せる「素顔」やアナザーストーリーの「普通」からでは到達できない、深い考えの行動です。
ジワジワと周囲の人間を変えつつある青年の言葉と行動は理にかない真っ当なだけに最初は否定はされるが主観を聴かされると納得する。
沙良さんが「鶴」をハンドルネームにした理由。
青年が「黄色い鶴」をハンドルネームで返した理由は解らない。
屁理屈(こじつけ)な理由かもしれませんが「直感」で青年と道士が結びつけた黄色い鶴でした。
文系発想のお話と蜜柑の皮の鶴の絵、に惹かれます。
ちなみのオレンジのアロマ効果:
リフレッシュやリラックス効果があり、不安や緊張、ストレス、うつ状態などから気分を前向きにする効果が期待できます。 また、安眠を促す製油としても知られていますので、就寝前に香らせるとよく、穏やかな作用ですので、お子様にも安心して使用できます。
結界が開いた。 [RADIO]
雨の金曜日ジャズを聴く [堂本剛]
香る台詞劇 [堂本剛]
プラトニック
香るドラマ
野島伸司作品の中で印象的なのは「香り」がエピソードで取り入れられてること。
人間・失格 たとえばぼくが死んだら〜で主人公大場誠が亡き母親が残したオーデコロンの残香で消えゆく母親の面影をつなぎ留めていた。後妻の夏美はそれを知らず「空ビン」なことからゴミ箱に捨ててしまう。
泣きじゃくって亡き母がこの世から完全に消える寂しさを訴える誠。義理の息子の悲しみや痛みに情を持って返す継母夏美の優しさ。このシーンが強く心に残った。
野島さんの「香」りに対する造詣の深さにも驚いた。
その時捨てられたおかあさんのオーデコロンがこちらです。
なんと我が母君も愛用なもんで腰ぬかして驚いた。
実はこのドラマのスポンサーの商品でオーデコロン禅、香調もシダー、苔と落ちつきと渋さのある名香でした。
さすがにスポンサー無しのBSプレミアムドラマではここまでリアルには使えないシーンです。
それが毎回ちゃんとかなりの頻度で登場するのです。
しかもドラマの進行と登場人物に合わせたレシピ付でです。全国アロマ協会さんの指導のようです。
この隠しメッセージの手法はかのシェイクスピアも得意でハムレットを始め多くの戯曲で登場します。
シェイクスピアの場合は「花(花言葉)」でメッセージを折り込んでいる。
花束(ブーケ)の花の組み合わせで花言葉を集め心情を詩編にする。
花言葉を知らないとまったく気が付かないのです。
小さなブーケの花を見て英国人だと解るんだろうね〜〜。
野島伸司脚本だと「オリジナル」の強みで終始一貫して野島ワールドが貫いてます。
「プラトニック」の場合は「青年の創作するアロマエッセンス」
天然由来エッセンスの効果効能を知らないと何故青年がその人物に贈るのかが解んない。
贈り主に合わせたブレンドですから・・・。
アロマ指導:日本アロマ環境協会
http://www.aromakankyo.or.jp/index.html
アロマセラピーです。
第一回「眠れぬ沙良へのレシピ」
ローズゼラニウム:植物系精油
情緒不安定や更年期障害などに。
サイプレス:ヒノキ精油
高ぶった感情を沈めて、冷静な判断ができるように導いてくれます。
パーチュリー、緊張や不安を感じている不の心を和らげ、穏やかな気持ちへと導いてくれる効果が期待で
レモン3滴:柑橘系
血行をよくして体を温めて、老廃物を排出する効果があるので、むくみなどによいです。
第二回「心を鎮める和久へのレシピ」
シダーウッドアトラス:
不安や緊張を和らげます。
ジュ二チェリーベリー:
落ち込んだ気持ちをリフレッシュ。
新たなことに前向きに取り組めるように、チャレンジ精神を高めたいときに役立つ精油です。
パイン10滴:松樹木精油
刺激作用などにより、疲労した心を癒してリフレッシュ効果が期待できます。
ザックリ調べても「なるほど」の青年のレシピでした。
すでにドラマのレシピで創って楽しんでいるお仲間さんもいます。
ドラマの波及効果はこんなところにも現われていますが
ドラマ以前にも堂本剛さん自身が「アロマ」の世界には詳しいし実生活での取り入れもしてる。
それを知ってる剛さんファンも入り易い趣味の世界なのかもしれません。
毎回青年レシピが登場するのであればそれも楽しみですが・・・
姿を消しても香りだけが残る・・・
というシチエーションも切ないですね。
大場誠の母の香りと同じです。
純情ババァ劇 [堂本剛]
プラトニック第2回
「母親という檻(おり)」
マーサ叔母さん登場
加賀まりこさん、大好きな女優さんです。詩人安井かずみさんの親友でもありました。
本名「加賀雅子」さんです。
「雅子」役名が一緒で、う〜〜ん野島さんからのプレゼントネーミング?
17歳で寺山修司、篠田正浩監督に路上スカウトされた、ここから伝説がすでに始まってる。
映画「月曜日のユカ」より
20歳でリセットを目的に芸能界休業「稼いだお金でパリ豪遊」
PARISなんだよね。流れが変わるのは・・・。
復帰第一番目のお仕事が劇団四季の「オンディ−ヌ」(浅利慶太)
小悪魔から妖精へ、思ったコトは曲げず言う女優さんでした。
ちなみに赤坂TBSテレビ前の喫茶店「アマンド」でサインをお願いしてバッサリ断られた。
「お店の中なんで・・・」
「オンディ−ヌ大好きです」(舞台中継で見ただけ)
「・・・」
透明感の三田和代さんのオンディーヌは見たが、人間離れした加賀さんのは「生舞台」は見逃していたので再演をお願いしたつもりでした。
若井俊二監督の映画「Love Letter」(1995年)が蘇る。
加賀さんは中山さん演じるヒロインの婚約者藤井樹青年の母親藤井安代役で樹が山で遭難し、3回忌のシーンで登場する。
つまり婚約者の死がなければ嫁姑「母と子」の相手になる関係だった。
映画でも「新しい人を見つけて幸せになってね」と励ましていた。
なんだか中山美穂さんという女優のブレーンというか心棒者が用意する環境や配役まで似ている。
一瞬「LoveLetter」を思い出すが、元祖小悪魔アイドル、水の妖精の両A面を持つ「加賀まりこ」さんです。
映画界芸能一家出身でお嬢様扱い、レジェンドも多く台詞の説得力が違う。
マーサ叔母さん「お若い頃はさぞや、騒がれたのでしょうね」が年老いても富裕層のケア付高齢者住宅でも人気者のようです。
レクエーションでケアセンターの付き添いさんの台詞に「再開発の女王」が聞こえたとき頭に浮かんだのは「東京郊外副都心線連結で大改革された住宅群の風景でした。
「酒屋の糠味噌くさいおかみさん」な設定は信じられないが「ダブル不倫」「相手の妻の自殺」「愛する人の逃亡」「消息不明」「パートナーの死」と愛することで地獄を見た人生経験は何ごとにも決断に迷いもたじろぎもない即答即実行なバァさまです。
沙良さんの元ダンが吐き捨てるように呼ぶ「ニガテなババァ」には財力と子供無しの叔母さんの行動力と発言力があるからなんだと思う。
つまり・・・血がつながっていている、マーサ叔母さんの生き方を傍で見ていたとしたら・・・沙良さんは少なからず「闇」を共有しているコトになる。
それがランドリールームの心のツブヤキに繋がる。
弟と二人だけの生活で和久君のシスターコンプレックスになり、弟の嫁にバトンは渡しが、今は自分と自分の娘の小さな世界に「安息」を感じると打ち明ける。
沙良の母親の闇は娘の沙良の闇を生み更に無垢な孫娘の闇を引き起こす。
謎の青年の「合理的」がどこまで通用するか・・・
母が子を想うのであれば何をしても許されるのか・・・
青年にもいる「母親」には何が残せるのか・・・
ドラマタイトルの「プラトニック」の語源は哲学者プラトンの思想です。
プラトンは初めは「ギリシャ悲劇作家」を目指したことからギリシャ悲劇には欠かせない「母親のカルマ(業)」が隠されていると見た。
チクチク開始 [Goods]
&ペテコートなお二人さん。
夜叉劇 [ココロ目]
プラトニック
第2回【母親という檻(おり)】
(Redd Stewart / Pee Wee King)
日本語訳詞:東エミ
I was dancing with my darling
彼と踊っていたの
To the Tennessee Waltz
テネシーワルツに合わせて
When an old friend I happened to see
そのとき たまたま昔の友だちを見かけ
I introduced her to my loved one
私は彼女に愛する彼を紹介したわ
And while they were dancing
すると二人は踊り出し
My friend stole my sweetheart from me
友だちは私から密かに彼の心を盗んだの
I remember the night
思い出す あの夜のこと
And the Tennessee Waltz
そしてあのテネシーワルツ
Now I know just how much I have lost...
今になって分かる 失ったものの大きさを...
Yes, I lost my little darling
そう、私は大好きな彼を失った
The night they were playing
あの夜に流れていたのは
The beautiful Tennessee Waltz...
あの美しいテネシーワルツ...
小面:水谷靖氏作
日本では、1952年(昭和27)に江利チエミさん(当時14歳で沙莉ちゃんと同い年)が歌ってヒットしジャズが日本に定着した記念すべき名曲。
ジーン・ケリーがレインコート姿でコウモリ傘を手にダンスしながら「雨に唄えば」も同じく1952年(昭和27年)公開のアメリカ映画。
コノ回の気になるセリフ