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沙良の母離れ劇 [堂本剛]

プラトニック
第4話「いつかの少女」
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心臓疾患の娘を持つ母親のカルマ(業)だけでは終わらないなぁ、と思ったのは1話からだった。
この疑問はすぐ解けた。
タイトル「PLATONIC」を調べてて、すぐにプラトンに行きつき母親のカルマ(業)が出て来た。
プラトンから「弁証法」に辿り着きこの仮説対話式、仮説演繹法から人とのコミュ二ケーション医療法に辿り着く。
しかもその治療法は自傷行為を食い止めるに有効だとあった。
ネットで調べた行為そのものがドラマ内の「青年」がとる行動と符合する項目が多数あり仮説を立てた。

1.インターネットはネットカフェの「青年」のネグラにあるただヒトツの世間への扉。
2.「青年」には定職もなくネットに費やす時間はたっぷりある。
3.「青年」が「自殺サイト」だけでなく「医療サイト」も覗いていたら興味を持ち行き着くであろうサイト。
4.「青年」が「余命」「映画」などのキーワードで検出された「死ぬまでにしたい10のこと」がヒット。

そのへんの生活行動はドラマの中でもキッチリと取り上げてる。

素人がネットサーフィンで調べてもカンタンに思い当たる言葉が出てくるのです。
具体的なスキルもストラテジーもです。
弁証法的行動療法は「自殺」「自傷」の他にもかなり効果的な結果とだす症状を見つけた。
呼称されてるのは病名は「境界性パーソナリティ障害」その中でも「幼児期の母親不在による症状」
と障害の中でもマスターソンの母子関係に注目した仮説です。
う〜〜んその症状は沙良さんに当てはまる項目が挙げられていて、行動の一つ一つが母親不在の幼少期に要因があるんだと。
慢性的な空虚感、即断で「理想化」と「こき下ろし」に振り分ける両極端な対人関係、自分の感情を押し付ける、まだまだ多数・・・
ドラマのリアル度を上げるためか「沙良」を悪女に演じさせる傾向があるしその凄みは本編以外のアナザーストーリーの数秒の描写で強烈に脳内へ残されている。
沙良の「狂気」の凄まじさが青年の持つ公正で共感を呼ぶ「普遍」が救いでもあり、心を癒されるのです、人としての格も数段と上がって視聴者には映る。
人として生きられるのは「人間道」から上でさらに上の「天界」六道の中でも「天道」の中の更に上位にいると思える。
「菩薩」さえ感じ人間を超越して見えるのも、沙良さんの「修羅」と1歩間違えば「畜生」な面を見て比較するが故です。
六道
・天道 (天人が住む世界、長寿の末はテツさん状態になる)
・人間道(四苦八苦するが自力で仏に出会え救いもある)
・修羅道(絶えず人間に戻るべく闘い続ける)
・畜生道(本能のまま行動、自力では救われない)
・餓鬼道(餓えと乾き姿は鬼)
・地獄道(最下層で罪に応じ服役)

すでのドラマは完成し、編集に入ってるようです。
ドラマの構成に異変は起らないにしてもあのドラマの最終章に描きたかったファンタジーに辿り着く可能性を信じたい。
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警視庁の横断幕
「親なら手をつなぎ子供を離したりしないのが普遍だから、バーちゃんジーちゃんの暴挙を止めるカワイイお孫ちゃん」ってことでのキャンペーンですかね。
このポスターのある横断歩道では高齢者は何故か走る、点滅の赤信号で。
生まれた時から沙莉ちゃんの「ばぁちゃん」は見当たらない。
沙良さんの「何かいつも足らない気がしてる」の埋めるのは旦那さんでも子供でもなく「ママに捨てられた」から始まっている「分離不安」だと思うのです。
その空白を埋めるのが絶対に自分を見捨てないであろう弱者「沙莉」への執着であるとしたら対話をもとに修復の必要があります。
すでに沙莉ちゃんは「失恋」を経験して「青年」の思惑通り「母離れ」を始め、今まで不在だった父親にSOSを発信した第4話です。

「見た目とシチュエーションで判断しないで、意外にここ(心臓)強いから・・・」

この台詞こそ少年ではなく沙良さんへ向けて言って欲しかった。
「沙良の子(沙莉)離れ」ではなく「沙良の実母離れ」
沙良さんに必要なのは「沙良の母」の存在確立が救世主になると思うのです。
その導火線が「青年」ということかな、リアルをファンタジーで終わらせたなら・・・イチャモンもつくまいしね。

中山美穂さんの存在感
堂本剛さんの演技構築
すでにドラマの「主演」は逆転しはじめています、
自分の中では。


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