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謎解き台詞劇 [RADIO]

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BSプレミアムドラマ 「プラトニック
レディキャットミラー.jpg
RADIO放送収録時点で4話を撮影中とのコメントとドラマを演じてての苦労話が語られた。
野島脚本で「どうしてここにこの台詞?」というのが演じる役者さんにあるくらいだから見ているこちら側にもあるのは仕方なさそう。
毎回初見の視聴では見逃す台詞や役者の演技がある。
何回もリピートするとで納得や新発見することも多い野島脚本と演出です。
第3回「娘の初恋」でもどーしてもひっかかってた台詞があった。
最終シーンの青年が感情を荒げ沙莉ちゃんの無謀な行動を弁護するシーンです。
沙良「まるで用意してたみたいな言葉ね」

伝わらなかった。
用意していると思う根拠は何だろう・・・
一週間リピートのたびに不思議かつ、飛ばし聞いてた「用意」の台詞です。
その理由が解った。
沙莉の無断外出は「青年」の陰謀を確信した沙良の脅しだったんだと。
言い換えると
「まるでこうなるように仕向けたのね」

確かに気の弱い弟、和久君が姉を困らせる行動に出た理由はこのシーンでも語ってる。
嫁にも息子にも頼られてない和久君が姪の必死な頼みにカタルシスを作動させたのには
「生存率」の数字で追い込んだ「青年」のマインドコントロールがある。
同時に沙莉ちゃんの「必死」にはあのアロマエッセンスによる香りの効能じゃないかなと思う節があった。
レシピの主原料のフランジパ二(プルメリア)南国の芳醇な花の香りの効能に「官能的な気分にさせる」とあったが14歳の沙莉ちゃんには不釣り合いなので「恋の気分を高める」と言葉を変えこのmemoにも書いた。
欧州ではフランジパ二は元来イタリアのフランギバニ公爵が数種の花の香りをブレンドして16世紀に作り出した香料の名前でしたが、プルメリアの花の香りがこの香料によく似ており、この名で呼ばれるようになったとも言われたからです。
フランジパニにはと媚薬、催淫薬で「惚れ薬」の一面を持っているのを見つけたが、まさか媚薬の小瓶とは結びつかなかった。
官能的な開放感、性の目覚めが誘われたとしたら「王子様候補」が「初恋の君」へ昇華していたとしたら・・・

押さえつけられたマグマです。

切ない想いは増幅し直接行動への動機が生まれる。
第3回のタイトルが「娘の初恋」とされていることに気がつくべきでした。
沙莉ちゃん愛用のキャットミラーの中に大きく映しだされた茶色の小瓶がすでに仕込まれていたんだね。
病室の枕もとにあった栓の開いた「茶色の小瓶」を見つけて香りを嗅いだときに沙莉の心の変化を見抜いた。

少女から恋する女への変化がドラマの中で見えなかった為に、「青年」の「想いがつのるは悪くはない」の力説は沙莉の行動と心というより冷静に思考する「青年」の隠された深淵な情熱だと受け取ってしまった。
そのことで「用意された」の台詞が唐突に聞えてしまった。
沙莉ちゃんが母親と約束した「遇ってはいけない」を破る行動を見透かしていた上で「止められない想い」を語る「用意」をしていたと納得の言葉でした。
手鏡.png
ドラマで「青年」の役割が「浄化」なんだろうなと思いながら見ていた自分ですが、
和久君の為には「身上創り話」の嘘で救済し、沙莉ちゃんには魔法の茶色の小瓶だとしたら・・・「青年」を見る目も変わってきます。
ドロドロの登場人物それぞれに残せるのはラストメッセージは何なんだろかなと。
青年に「命を守りたい10人へのメッセージ」のメモが存在するとしたら・・・怖いです。
まだ3回目放送です。
取り憑かれるドラマです。
茶色の小瓶DSCN1850.jpg
茶色の小瓶 アメリカ民謡も恐い内容の詩でした。
禁酒法時代のアルコール依存症の歌詞が原曲です。
Little Brown Jug

My wife and I lived all alone.
In a little log hut we called our own.
She loved gin, and I loved rum.
I tell you what, we'd lots of fun.

Ha, ha, ha, you and me,
" Little brown jug" don't I love thee.
Ha, ha ha, you and me,
" Little brown jug" don't I love thee.

メルヘンチックな子供向けの和訳詞
よく読むとこちらも怖い。
茶色の小瓶
訳詞:芙龍明子

小川のほとりの 小さな小屋に
二人は楽しく 住んでいました
奥の棚の 茶色の小びんは
いつもピッカピカ 魔法の小びんです

茶色の小びんを 二人でゆすりゃ

紅茶に牛乳なんでも出るよ
リンロンロン ランリンロン のどをうるおして
いつもごきげん ならんで出かけます

友だち来たときゃ 笑顔で迎え
茶色の小びんで ジュースをどうぞ
リンロンロン ランリンロン なみなみとついで

飲めばごきげん 歌もはずみます

小川のほとりの 小さな小屋で
幸せ呼んでる 茶色の小びん
リンロンロン ランリンロン
あの音きけば
どんな人も 心なごむでしょう

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