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香る台詞劇 [堂本剛]

プラトニック
香るドラマ

野島伸司作品の中で印象的なのは「香り」がエピソードで取り入れられてること。
人間・失格 たとえばぼくが死んだら〜で主人公大場誠が亡き母親が残したオーデコロンの残香で消えゆく母親の面影をつなぎ留めていた。後妻の夏美はそれを知らず「空ビン」なことからゴミ箱に捨ててしまう。
泣きじゃくって亡き母がこの世から完全に消える寂しさを訴える誠。義理の息子の悲しみや痛みに情を持って返す継母夏美の優しさ。このシーンが強く心に残った。
野島さんの「香」りに対する造詣の深さにも驚いた。
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その時捨てられたおかあさんのオーデコロンがこちらです。
なんと我が母君も愛用なもんで腰ぬかして驚いた。
実はこのドラマのスポンサーの商品でオーデコロン禅、香調もシダー、苔と落ちつきと渋さのある名香でした。
さすがにスポンサー無しのBSプレミアムドラマではここまでリアルには使えないシーンです。

それが毎回ちゃんとかなりの頻度で登場するのです。
しかもドラマの進行と登場人物に合わせたレシピ付でです。全国アロマ協会さんの指導のようです。
この隠しメッセージの手法はかのシェイクスピアも得意でハムレットを始め多くの戯曲で登場します。
シェイクスピアの場合は「花(花言葉)」でメッセージを折り込んでいる。
花束(ブーケ)の花の組み合わせで花言葉を集め心情を詩編にする。
花言葉を知らないとまったく気が付かないのです。
小さなブーケの花を見て英国人だと解るんだろうね〜〜。

野島伸司脚本だと「オリジナル」の強みで終始一貫して野島ワールドが貫いてます。
「プラトニック」の場合は「青年の創作するアロマエッセンス」
天然由来エッセンスの効果効能を知らないと何故青年がその人物に贈るのかが解んない。
贈り主に合わせたブレンドですから・・・。
アロマ指導:日本アロマ環境協会
http://www.aromakankyo.or.jp/index.html

アロマセラピーです。
第一回「眠れぬ沙良へのレシピ」
ローズゼラニウム:植物系精油
 情緒不安定や更年期障害などに。
サイプレス:ヒノキ精油 
 高ぶった感情を沈めて、冷静な判断ができるように導いてくれます。
 パーチュリー、緊張や不安を感じている不の心を和らげ、穏やかな気持ちへと導いてくれる効果が期待で
レモン3滴:柑橘系
 血行をよくして体を温めて、老廃物を排出する効果があるので、むくみなどによいです。

第二回「心を鎮める和久へのレシピ」
シダーウッドアトラス:
 不安や緊張を和らげます。
ジュ二チェリーベリー:
 落ち込んだ気持ちをリフレッシュ。
 新たなことに前向きに取り組めるように、チャレンジ精神を高めたいときに役立つ精油です。
パイン10滴:松樹木精油 
 刺激作用などにより、疲労した心を癒してリフレッシュ効果が期待できます。

ザックリ調べても「なるほど」の青年のレシピでした。
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すでにドラマのレシピで創って楽しんでいるお仲間さんもいます。
ドラマの波及効果はこんなところにも現われていますが
ドラマ以前にも堂本剛さん自身が「アロマ」の世界には詳しいし実生活での取り入れもしてる。
それを知ってる剛さんファンも入り易い趣味の世界なのかもしれません。
毎回青年レシピが登場するのであればそれも楽しみですが・・・

姿を消しても香りだけが残る・・・
というシチエーションも切ないですね。

大場誠の母の香りと同じです。

 


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