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笑えない劇 [堂本剛]

プラトニック
第7話「約束」
美和のアナザーナレーション
美和さんの目線から見るプラトニックです。
彼女を見ていると頼りなげで自分に自信がない、二十歳を超えた頃の不安定さが思い出し身につまされる。
ドラマ「夢のカリフォルニア」で描かれた3人の青春像を思い出すのです。
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野島伸司オリジナル脚本
和久:「赤ちゃんから戻ってやりなおしたい・・・」

美和心の声
「冗談じゃない、11歳のあん時からやり直したいのはこっちだよ。
家を助けてくれって母ちゃんがさせたのはジュニアアイドルだった。
カメラマンのオーダーに反発しながらも

ハイ、笑って・・・
ジャンプして飛び上がってみようか・・
ブラウスのボタン一個外してみてもいいかな・・
シャワーの水で濡らしちゃっおうか・・・
上目使い人気なんだよね・・・

いいね、いいね、じょうずだよ、いい写真がとれたよ、ものすごくかわいいよ
そう言われて嬉しくなってオトナに褒められたくて友だちに鼻が高くて、
あっという間に15歳でオンナノコの賞味期限が切れた。
15でだよ・・・

じゃあ、男子はいつまでが賞味期限なの?

オトナの薄汚れた目的を知って誰の言葉も信じなくなったけど親もまわりのオトナも誰も恨んでなんかいない。
何故なら存外にこのお仕事が気に入ってしまった、下品になると思ってもやめられなかった。
それでも自分がどこにいるのか本当に生きているのか感じたくて左手の赤い筋が増えていった。
美和21歳、本当の自分の姿なんてもう自分でも解らなくなっているよ。」
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ニートな21歳
普通な就職活動も術も知らないまま未成年からオトナへのボーダーラインを超えた。
無為な毎日とコンビ二通いの中で「青年」の誠実と出逢う。
美和の本能のままの行動、お得意の誘いも「青年」には通用しなかった。
「落ちるのイヤだ」とまで言われてしまった。
落ちる・・・地獄へかな?
すでに餓鬼道へは落ちて畜生道を行ったり来たりしている美和さんです。
今自分がいる場所も解らないから落ちる場所もどこか解らないのです。
和久くんの流した悔恨の涙が人の道へ戻すヒントになるように思えます。
惨めでみっともないを見せたのは二人ともにでお互い様ですからね。
彼女の心の闇の少し光りが射した7話でした。
でも現実和久君の家庭持ち環境も「青年」と沙良のプラトニックな絆も変わらない。
そのジレンマはマグマのように煮え立つ。
命を軽んじる傾向のある彼女に一番の闇があるように思えます。
物語のパラドックスは至宝ヘ向けて歪んで飛んでいくような。。。。
その可憐な清純に向けて・・・。

堕とさないでほしい。
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