SSブログ

マーサ伯母さん伝言劇 [堂本剛]

プラトニック
第7話「約束」

マーサ伯母さん再び登場。
彼女の視点でドラマを見てると沙良さんの誕生から見守り続けてるる「伯母」の目線になる。
たぶん母親との関係が成立していなかったと思える沙良さんに「母親代わり」がマーサであるのだと。
そうなると「佐伯武彦」は結婚相手としては受付ないだろーーーーーーーな。と。
豪華ケアホームに逢いに来た佐伯との会話の中に出世しろと亭主の尻を叩く女は最低だと佐伯の母をなじる。
自分の母親をけなされた佐伯が「人(佐伯の)母親を悪く言うか」と釘を刺す台詞がある。
訪問の真の目的は「修羅場の当事者」であるマーサ伯母さんの気持ちを聞きに来た。
不倫の末相手の妻を自殺の追いやった罪悪感や呵責があるのかを知りたいと思ったんじゃないかな。
たぶん「余命僅かの青年に死を望む最低な自分のその後の人生」を知りたかったんだと思う。
あっさり「別れた女房の尻を追いかけて沙良の若い亭主に焼きもちを焼いてる」
佐伯武彦「そいつが死んだらどうなる」
マーサ伯母さん「何も変わりゃしない」
不倫相手の妻の自殺、運命の恋の相手ダンス教師の失踪、失踪後のホームレスの姿を目撃したが
何も変わらない「自分」という大正解な答えです。

7話のマーサ伯母さんを演じる加賀まりこさんを見てフランス映画の大女優を思い出した。
日本にもいたんだね、修羅な迫力の可愛い小悪魔大女優、ジャンヌ・モローな加賀まりこです。
nk.png
NIKITA:1990年フランス映画
ジャンキーでケダモノ以下だった少女ニキータを訓練し優秀なスナイパーにする為の教育係で登場。
化粧、ファッションを通して女を武器にすること、潤いのかけらものない少女に「美」「女」を教える。
かつて・・・フランス的美貌と演技力で名作を沢山残し、老いてなお人生の目標になるカッイイババァでいてくれてる女優です。
加賀さんも意識したと思うアンニュイで知的な若かりし頃のジャンヌ。
jeanne moreau 1962.jpg
死せるニキータを「女」に変えた教官の姿とシンクロした理由はこの台詞。
 
「女は悪魔にも女神にもなれるんだよ」
マーサ伯母さんが沙莉ちゃんに教えていたのはメイクアップだけでなくで人生の選び方でしょう。
 
しかも沙良さんとの二人きりの会話では
「あの娘、いい値で売れるね」
「どんな男も手玉にとれる」
この旧姓望月家(現:油井雅子)の身内の会話はぶっ飛んでます。
自分と沙良が似ているのは「幸せが長続きしない」だけではなく「女を高く売る」なのです。
マーサさん自身が東京の片隅、土地持ちの酒屋をダンナにし、昨今の都市開発プロジェクトで成金となった人生です。
運命の恋であってもしがないダンス教師は捨てた人生です。
マーサ伯母さんの今のうち伝える伝言集
油井雅子を演じるてるのか女優加賀まりこなのか、雅子が加賀サンと同化し説得力があり過ぎでした。
 
佐伯のダンナには
追いかければ逃げる 
逃げれば追う
捨てれば忘れる 
捨てられれば引きずる
みじめでみっともないところを見せれば男と女は深く繋がる

沙良には
刹那を生きる
未来を企む女はろくでもない
計算高い女を見抜いたとき男は一番嫌う

マーサ伯母さんのアドバイスに従います。
メークをして髪型を変えおしゃれにドレスアップしハイヒールで
「消え」た「青年」を「みじめに」探し求め「追いかけ」走る沙良さんがいました。 


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。