SSブログ

沙莉成長劇 [堂本剛]

プラトニック
第6話「二人だけの世界」演出:吉野洋

スクリーンショット(2014-06-30 21.21.42).png
ファンタジー視点に流れてしまうのでリアルに戻す。
医学的、科学的、哲学的根拠から合理性重視だと担当医倉田医師目線。
「君は宗教ではなく「哲学」に救いをもとめているのかと思ってた」と分析して「プラトニックで救われようとしている」とズバリに答える先生です。

ソウルメイトというプラトニック

魂のパートナーと出逢うには色々な条件があるようですが第6感もその条件の一つなので沙良&青年はソレなんでしょう。

倉田医師が凄いんだと思ったのは
女優根性見せてた沙莉ちゃんのバスタイムシーン第1話にさかのぼります。
胸中央を走る縫合の手術跡です。
8年前彼女が6歳の時にはすでに倉田医師の執刀で手術を受けている計算です。
6歳児の心臓の大きさはその時の体で握り拳大で名医をボストンから呼び寄せざるおえない困難な手術です。
バスタイムシーンはその後もありますが沙良沙莉親子の仲直りの場のようでもありその後の佐伯パパの心情を語る上でも重要な布石にもなっていた。
小さな胸にメスを入れることに耐えられない、と娘に残る傷跡で佐伯パパはもうその時点で娘の命を観念したことを「青年」にだけ告白してます。
見かけの言動よりは精神的に奥病で弱いのが解り、沙良さんとしては共に闘う同志には思えない弱さです。

患者の身内の心理状態も冷静に分析するのも美しきマドンナとなると一層力が入るんだろうね。
行動が両極端、自分を持たない、いつも不安げで心ここに有らずの沙良さんです。
たぶん人格障害が沙良さんに下した倉田医師の見解でしょう。
沙良さんも先生の言う事、指摘にはすぐ行動に移す。
少なくとも自分にはそう見えます。
0か100の行動判断は可憐と残酷の凄みです。

「傍に居てもらいたい」倉田医師
「要らない」佐伯パパとなる。

「娘さん成長し臓器移植ができます」倉田医師以外の医師でも執刀は可能
「心臓移植でしか生きられない」ドナーが必要
「臓器提供は順番です」違法行為でもやり遂げる
「偽装結婚は犯罪です」法の順守
「救世主が交代しただけだ」青年の確保
「彼に恋をしてるんです」青年を愛してる

本人より先回りし言葉で答えてくれる名医倉田医師です。
絶対的な指示として沙良さんは捉えその都度コトが起す。
絶対的な現実として「青年」は受認し役割としてコトをすすめてく。

すでに共犯者と成り下がってることを棚にあげ淡々と沙良の原罪を告げ
「手術に失敗しなくなった」神の手を手に入れたと「青年」には正当化し告げる

沙良さんも「青年」も包み隠さず名医倉田医師には真っ先に「心の闇」を打ちあけます。
穏やかに「現状」を説く、マインドコントロールってこうして落ちていくんかなと思えるのです。
ただ柔軟性のある若い患者さんのくったくのない囚われない精神には効き目がないようです。
両親の深い愛情の中で生まれ人生に闇を持たない者の強みです。

20140926.gif

若い沙莉ちゃんの飛躍的な心の成長と健全な思考回路、母性な包容力がドラマの瑞々しさを保っている
オトナたちがガンジガラメにバタツイている中で生命力の強さを見せます。
14年間生命の危機に直面している彼女を救おうとする周囲の人々を救うという「皮肉」すら感じます。

「俺」の章がはじまる・・・


 


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。