永遠の海辺劇 [堂本剛]
第６話「二人だけの世界」
LOVEシーンは浜辺で
テーマが臓器移植の「私の中のあなた」テーマが余命宣告の「死ぬまでにしたい１０のこと」の映画の中に共通に登場するのはビーチで思い出を残すこと。
世界共通のベストプレイスは海辺の愛なのです。
プラトニックでも堂々の海辺が「二人だけの世界」の背景となった。
う〜ん、アナザーストーリーの扱いってのもファンタジー過ぎて好きではない。
遠うのくような思い出しの映像です。
画面二人だけのメモリアルムービーのようで見ている側は疎外感がありました。
たぶん、このドラマを見ている30代以上は思い出したはずです、1995年夏放送TBSテレビの伝説のモンスターヒットドラマを。
じつはメインポスターで見た時から「あっ」と思うのでした。
中山美穂ミューズとなると意識しないではいられないでしょう。
「For You」と同じ年の放送でした。
その後主演の豊川さんとは共演、豊川悦史監督脚本でテレビドラマの主演もされてる中山さんです。
朝焼けの黄金色の水の中のふたり。
服なんか着ちゃいないハダカのシルエットを毎回スタートから見せられるのです。
トヨエツブームと手話ムーブメント、新人女優の常磐さんの根性そして主題歌「LOVE LOVE LOVE」が250万枚のダブルミリオン超えのヒット。
夏クールで秋の大作ドラマのツナギのはずがとてつもない大ヒットを飛ばしたドラマです。
この記憶鮮明すぎます。
くり返す波の音と彼女の伝える「ア・イ・シ・テ・ル」のくり返し。
夕日の浜辺、二人、台詞の音声は無し、音楽無し、波の音、表情、手話の美しい指の動きだけでのシーンが続く。
最終１２話でドラマタイトルの不自然さが解った感動の名シーンです。
耳の障害のある青年が別れる彼女に「最後に君の声を聴かせてくれ」と手話で頼みます。
紘子「どうすればいいの？」
晃次「声は聞えないけど体に響く音で解る」
紘子「なんて言えばいい？」
晃次「・・・・・・・・・・・・」
ここでドラマのタイトルが使われた。
不思議を感じ違和感のあるタイトルがドラマと一致した名シーンです。
このドラマも１話に関しては主人公の青年の声は一切ない。
たぶん2話以降からか「心の声」というカタチで豊川さんの独特なザラっとした低音ボイスがナレーションのように流れたと思う。
ヒロインの声と手話の字幕スーパーで続く二人の会話、画面を見ないと解らないので何々しながらでは成立しない。
青年の手話の動きが喜怒哀楽の演技をしている。音声無しで表現する演技に釘づけ者多しのドラマでした。
民放制作会社へオファーしNHKで放送するシステムがプラトニックのスタッフブログに紹介された。
世代の違いで「伝説ドラマ」を知らない層に見せたい、を意識すれば「伝承」も必要です。
「BSの視聴者は年代が高い、もっと若い視聴者を取り込みたい」も解ります。
ドラマでは出尽くしてしまったストーリー、アングル、シチュエーション、映像美・・・
未だかつて無い、そのどれもにも当たらないもの、それを模索して欲しいものです。
プラトニック の場合も音無の二人だけの世界、回想シーンですから・・・。
夕日の浜辺、大波の音ひとつだけ・・・。
アナザーストーリーの抱擁シーンなので台詞無しナレショーンもなし。
ビリー・ジョエルの「ストレンジャー」歌声が重なるんだ。
さぁーいよいよ明日「俺」の最終章の前編が放送です。
誰にも予想がつかないという現場からのメッセージ何を起こしてくれんだろう。
こんくらいの予想外欲しいもんだ。
ドキドキ赤いSinger再びです。
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「愛してくれと言ってくれ」サンウドとラック盤作曲：中村正人
「悲しみのエピローグ」名盤です。
