Red Moon朱花満月 [堂本剛]
Red Moon朱花(はねず)満月
朱花とは植物から採集した赤の古代から伝わる染料。
河瀬直美監督の映画「朱花の月」は色あせやすい性質を月になぞらえたタイトルです。
東北公演では赤い月は「赤いSinger」の背景に一瞬、登場した気がする。
Nippon
昨年の東北公演で曲調が激変した。
FUNKで疾走するNIPPONの応援ソングが鎮魂歌のごとく
沁み入るアレンジになった。
http://endli9cheri12.blog.so-net.ne.jp/2011-09-18
歌詞がそうさせたのか,この楽曲は東日本大震災より遥か以前に創作されてる。
それを考えるとやはり精神性が研ぎすまされると魂の言葉で詩が生まれるのかと思う。
以下、自分が思うこじつけの解釈です。
このク二では天変地異は自然界から見て取り予知してた
「竹の花が咲いたら気をつけろ」であり
「赤い月には気をつけろ」だった。
夜空に浮かぶ赤い月が最初の一行に登場する
受けるように登場するのは水、水の溜まりです。
静かな水面に映し出される「赤い月」を水面で見ているのは「水」なのです。
詩情あふれる美しい風景を歌う・・・楽曲だった。
タイトルの「nippon」からすると「赤い月」ではなく「赤い日の丸」だと思うが
選んだのは「月」しかも赤い月。
路地裏にも幸せな歌が流れる
このあとに続くのは潰されたビルの欠片たちなのだ。
この「KAKERA」が崩壊したビルの残骸とするなら「GAREKI」を使わなったことが救いです。
堂本剛の心情に「GAREKI」は忌み嫌う言葉としてある
自分を信じ選ぶことで「KAKERA」になるのです。
こんにちは さようならです
これからも出逢うこと 別れることを教えてくれ
へこたれず 希望を 鳴らせ
今日も明日も沢山の愛しているを見守ってくれ
(nipponより 歌詞;堂本剛)
発売当時は普遍的な解釈で勢い良く楽しげに元気よく聞いていた
曲調は疾走するFUNKな勇気凛々な歌でした。
あの日からその普遍な歌が違う解釈を生んだ
とても陽気になんか聴いていられない歌になった。
地震前後、「赤い月を見た」の報告が全国で多発した。
昔の人々を不安にさせた赤い月、同じ月を見上げ日本各地で大勢の人が怯えた。
科学的裏付けのない現象を現代のテクノロジーが
「赤い月と地震の関係」を解明しようと動き出している。
あの日から。。。
東北、福島、仙台、奥州でnipponは染み通る歌になっていた。
鎮魂歌と聴こえたのは自分だけは無いと思う。
優しい「nippon」は映画「平安結祈」の中に静かに潜み引き継がれています。
東北公演のセットに赤い月が浮かんだように思う。
日本の国旗、日の丸の印象はまったく無く
赤い月の恐怖だけ心に残った。
あり得ない青い月
怯えさせる赤い月
昼間の空に君臨する太陽が「緑色」だと想像すれば解る。
その日が今ではないが、いつかその日が来るのかもしれない。
青い月も赤い月も現実に稀に存在する。
あり得ないとは思えないのです。
ブルームーンは31日夕方、東の空から昇ります。