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風化 [shamanippon]

shamanippon過去を今に伝えるを考える

風化させない
埃にしよう。。。

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終戦の日

記憶から消してはいけない
両親の記憶の伝言

自分が聞かされた記憶を伝えなければならない

自分がコドモの頃
親は戦争を隠した

「早く終わればいいと心の中では思ってたんでしょう?」
「思って何かいなかった」

「日本が負けると思っていたんでしょう?」
「誰もが勝つと信じてた」

「お腹いっぱい食べたかったんでしょ?」
「みんな我慢してた」

何を聞いても悪くは言わなかった。
ほんの数年前から正直に話してくれるようになった。

「チャーチルとルーズベルトの巨大な顔似顔絵が駅前広場に書いてあった。
毎朝その顔を踏んで女学校に通った。バカげてるよね」

「音楽室のグランドピアノを下級生たちが校庭に埋めた。
家庭科と音楽の授業が無くなった」

「母さんの学年から修学旅行と卒表アルバムが廃止になって悔しかった」

「炊きたてのご飯を素手で炊き出しをした。手が真っ赤にただれた」

「女子も三八式歩兵銃の分解、組み立て訓練があり、
壮行会の式典で初めて五発実弾を撃った。恐かった。」

今ならそう話してくれる。
いちばん悲しかった伝言は

「もっと勉教がしたかった」

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音楽を取り上げられ京都・奈良・東京の修学旅行が消えた青春
同窓生の顔写真も青春の記録も無い

祖父は軍部に都合の良い新聞記事の中から
敗戦を予想し、戦争賛美の中で黙していた。
母が従軍看護婦志願に合格し意気揚々と友と喜ぶ傍で
軍部に掛け合い取り消しをさせ外地(戦地)行きを阻止した。
昭和20年三月、その年の八月が終戦だった。

「今なら話せるよ。
おじいちゃんは娘の命を守るために必死だったんだね」


じいちゃんの決断と行動力で
今の自分がいるのです。

黙祷

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