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TVの限界 [ココロ目]

伝承される音楽

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武道館公演KISSのファンサービス「上を向いて歩こう」を聞いたとき今でもUSAでは「スキヤキ」は忘れられてないのかなぁと疑問が湧いた。
今年のジョン・レノンスーパーライブでも思ったけどジイちゃんが好きで息子、娘が感化され。遂には孫までが好きになるってのが伝承で、次の世代にも教えなくちゃならないと自覚した。
1990年代生まれのOKAMOTO'S、彼は2007年ジョンレノン・スーパーライブで歌う清志郎を見て自分達がこのステージの立てたことが嬉しいとツブヤイテいた。ビートルズ、キヨシロー、ジョンレノンと繋がるのです。
リアルタイムでは知らなくてもこうやってジョンの音楽が繋がっていくのは嬉しく思った。
そして「上を向いて歩こう」50年経っても日本人の心の音楽として常の上位にある曲です。
哀しく淋しい歌詞にポップで明るいメロディーのこの歌は愛されてます。
歌詞にあるこんな切ない想いは何から来てるのだろうと調べて腰抜かした。
作詞家永六輔さんの挫折の歌でした。当時早稲田大学在籍で60年安保反対のデモの帰り道、政府の強行採決に敗北感とこれからの日本を思う不安で涙が止まらなかった時の心情を書いたんだとラジオで語ってた。
歌は有名でも安保闘争の詩というのはあまり知られてないんじゃないかな。そりゃーTV(NHK夢であいましょう)では取り上げられないエピソードです。当時尊敬する早稲田の先輩ジャズピアニストの中村八大がメロディーをつけた。
日本での大ヒットより英国に続き「アメリカ合衆国」でもビルボード誌キャシュBOXでも1位の快挙です。
皮肉だねよねアメリカの政策に負けて血塗られた安保闘争が原因で生まれた歌詞がアメリカでも愛され100万枚を超えるセールスです。
詩に想い込めると理由は解らなくても日本語を知らなくても万人の心に刺さるのです。
永六輔さん歌詞を書かなくなった理由は拓郎をはじめ陽水、小田さんたちのシンガーソングライターの登場と存在です。
「歌を歌う本人が創る歌詞にはかなわない」が理由とある。
吉田拓郎のYOKOSOで小田さんに問う「スキヤキで止まってしまい、なんで全米で受け入れられる日本の音楽が無いんだ」その疑問の答えは皮肉にも拓郎にも少しはあったようなものです。
今でも提供というカタチでのプロの作詞家、作曲家、シンガーソングライターのアーティストの楽曲で時代を超え「上を向いて歩こう」のように伝承されていく音楽がどのくらいあるのだろうか。
語り継がれてはいないがアメリカの安全保護と引き換えに基地、原発、輸入規制緩和で苦しむことになる日本への学生のメッセージが「上を向いて歩こう」だったようなものです。
だから直感で「忘れてはいけない」を感じるのかも知れません。
清志郎は「日本のロックンロール」と叫び愛唱してた。
http://www.youtube.com/watch?v=iqWB3XbYLLE
永六輔氏は他にも作詞ではをたくさん残してます。何と近畿日本鉄道の社歌もです。
LOVE Songsでも「愛してる」「傍にいて」だの「守る」の表現は一切無いのに愛の風景が映画1本見たあとくらいの濃縮された「詩」でした。
「豊な詩」に天才メロディーメーカー中村八大さんが素晴らしい作曲をしています。
こういう伝承して欲しい音楽を繋ぐのがTV局さんのお仕事だと思うんだけど、名曲を見逃さないんだね歌姫は。
曲名は「黄昏のビギン」オリジナル発売は水原弘さんの「黒いはなびら」(作詞永六輔作曲中村八大)に続くシングル「黒い落葉」のB面、カバーではちあきなおみさんの名盤、中森明菜のもあります。
ちあきさんのは昭和歌謡のアレンジなのでリアル過ぎますので聞いてボサノバ小野リサが良かった。
伝承はYouTubeが引き受けてくれる時代です。
TVに幻滅し離れRADIOの世界で永六輔の筋金入りの思想を語り、想いのある作詞の世界を伝え、それを知るのがYouTubeということです。

カーラジオから流れたら素敵な「黄昏のビギン」です。
提供される楽曲の中に「宝」があるんだというのを知りました。
大阪からトンネルを抜け奈良へ向かう風景には・・・国道24号線も登場するからたまりません。

スクエア剛.jpg
愛知のお仲間さんがドライブ中に遭遇したトラックです。
前の車両がこのトラックだったら・・・付いて行っちゃうね。


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