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LOVE LOVE LOVEを聴く [ココロ目]

1960年代70年代は映画音楽なるジャンルのルネッサンスだった。
映画フィルムのサウンドトラックの進歩で重要な役割をしてた。

ニーノ・ロータ、ヘンリー・マシー二、エンリオ・モリコーネ、フランシス・レイなど映画音楽は何十年経っても一瞬で映画の名シーン、鑑賞した頃を連れて戻してくれる。
映画音楽を自身のオーケストラを率いてアルバムに納められ製作し世界中に広がる。
何十年経っても色褪せないのは
例えば海辺のレストラン、街のカフェ、ヘアサロンで思いかけず大好きな映画音楽がBGMで流れると・・・くっきり映像が脳内に浮かぶ。
槙原敬之さんの云う「神様DJ」が選曲してるんじゃないかと思う瞬間がある。

シネマを大画面で見る時代からTVへ移行してもテレビドラマの世界が映像と音楽を広げてくれた。
サウンドトラッウ.jpg

1990年代はテレビドラマの背景に「音楽」が存在していた。
スタートから一貫して一人のミュージシャンが『音楽」担当する贅沢です。
この理想が貫かれてた名作ドラマが「愛していると言ってくれ」だった。
音楽の担当はドリカムの中村正人さん。
ジャズをベースに物語の進行に合わせた粒ぞろいのインストメンタルです。
スタートのタイトルバック吉田美和さんの「LOVE LOVE LOVE」の歌声のから始まり、インストメンタルで綿密に組み立てられた音楽が常にドラマに流れている。
無音の世界で生きる新々画家と女優の卵のヒロインのラブストーリーは爆発的ヒットでドリカムの主題歌はダブルミリオンになった。
耳に障がいがあることから主人公に台詞は無い、(中盤から心の声でナレーションで登場)ヒロインとは手話でのシーンが多用され字幕スーパーというカタチで二人のやり取りが続いた。
そのこともあって中村さんの音楽は役者の台詞のように番組内で存在していた。
嵐が来る、EPISODE#とタイトルされ各シーンごとに用意されたオリジナルサウンド・トラックは聞き応えがある。
何より主題歌「LOVE LOVE LOVE 」を守るナイトのような曲ばかりなのです。


ドラマ「愛してくれと言ってくれ」サウンドトラックより作曲:中村正人
トラック7:EOISODE#3

ピアノ.png
おもちゃのピアノ(おじいさんの古時計)劇中の小道具でも音楽

剛さんの「LOVE LOVE LOVE」を聴くとドラマの印象深いシーンが次々とよぎるのです。
アルバムカバの中の「LOVE LOVE LOVE」にはこのドラマを愛した視聴者からも支持されるであろう歌声になっていた。
オリジナルの吉田美和さんの歌声とは違うだけでまったく同質の深く優しい眼差しがあるからでした。
オルゴール.png
アンティークオルゴール(おじいさんの古時計)

最近はドラマの為というより話題の曲、アーティストをタイアップさせてるだけに過ぎない。
結果エンディングに流れても「取ってつけた感」しか残さないしドラマを思い出す事も無いのです。
ドラマとタイアップに頼る以前に「物語のある音楽」であることで心の中で生き続ける音楽を望みたいです。
今のテレビドラマでには映像はあっても音が無いのです。


剛さんの「LOVE LOVE LOVE」を聴いてドラマ「愛していると言ってくれ」のようなサウンドトラックとして全篇統一感を持つ作品があったらなぁと思うのです。
剛さんのインストCDを聴いていつかはTVドラマ、映画音楽の・・・その可能性も感じる「LOVE LOVE LOVE」でした。 


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