みちのく剛のひとり旅 [小喜利の私]
小喜利の私
トッピング企画っていうのかな?
「小喜利の私」のタイトル自体が「矢切の渡し」の語呂合わせなのは誰にも解る。
2012年の元旦の夜明け前公演と大阪の陣に参加していない自分には判断がつかないが
追加のアイディアが毎回足されていくのは東北公演の3日間の過程でもわかる。
サブタイトル
が「みちのく剛のひとり旅」となっていた
立て看板の文字を見つけたときもそうでした。
3会場名表記なので使い回しは想像がつくのでサブタイトルも道ずれでしょう。
チケット表記では
平成24年第24回堂本剛 独演会
「小喜利の私」東北三小喜利
「東北三小喜利」だと思い込んでいた。
「みちのくひとり旅」演歌曲に乗るのであれば「大阪の陣」は
「大阪はぐれ」ぐらいにしてもよさそう。
「3日間だけよ」でそのまま行くか、はたまたヒネリが入るのか11月興行が楽しみです。
小道具もドンドン新しい工夫がある。
机の上に参加者プレゼントの赤い小座布団がマイク置きになっていた。
寄席の噺家さんの小道具は「手ぬぐい&小扇子」が定番であり商売道具。
演目次第では手ぬぐいは大福帳、財布、あらゆるモノに化ける。
グッズの手ぬぐいは今回は登場しなかったが
東北ではオリジナルグッズ「がま口」を手に登場です。
がま口の中身は不明ですがひょっとしてマジックインクでも入っているのかな?
今回追加のグッズ「湯のみ」も出番があり、
ご褒美のスィーツと共に登場し欠かせない小道具となっていた。
歌舞伎では「馬」も小道具です。
神輿と馬は東北公演でも大活躍でした。
黒子と共に顔を出さないが実は「本物」にお願いするのも面白い。
歌舞伎の「馬」足さんはかなりの芸達者です。
素人さんの馬に跨がる図はヒヤヒヤもんでしたからね。
その他、福島の寝起きで一言の「お布団」、仙台の「伊達政宗セット」などなど
学園祭ノリの舞台小ものが登場して
さぞや公演後の反省会、ミーティングは面白アイディアの連続なんだろうなぁが伺えた。
そして、笑いのプロの構成作家さんの力量も。
大喜利を知り尽くして崩す。
それを楽しんでいるのが解ります。
むしろ旧態然とした伝統芸に挑む心意気さえ感じます。
持ちネタを出さなくても、存在に笑顔を浮かぶ・・・
そんな芸人さん少なくなりましたから。
小動物のような「ツヨシくん」には大盛りの「カワイイ」を進呈したい。
することなすこと、全部が可愛い、板(高座)に座っているだけで可愛いし
笑みがでる。
「小喜利の私」はそんな空間です。
完全に落語の符牒、甘金(下手な話にも良く笑ってくれる客のこと)になってる自分でした。
小喜利の笑いのユルさはいいなぁ。
無理くり押してまくられる笑いはくたびれるのです。
これから小喜利の笑いに何かが足され、笑いの変化が楽しみだ。