ソメイヨシノ [RADIO]
Fashion & Music Book
最後にもう1枚読まさせて頂きたいです。
秋桜さんです。
bay fm78
11月27日放送
最後にもう1枚読まさせて頂きたいです。
秋桜さんです。
「実は、先月ですけれども、50代の熊本のつよ友さんが、天に召されました」
「同じ熊本のお友だちが知らせてく、とても悲しかったです。
六月のShamanippon Shipのチケットを、二人に譲ってあげられ、
彼女は四年ぶりに生の剛くんを見れ、歌を堪能でき、奈良を満喫し何度も何度もお礼を言われた。
最後に素晴らしい思い出のお手伝いができたことがせめてもの救いです」
とこの方はおっしゃって下さっております。
「お通夜、お葬式で息子さんが、NIPPONの「ソメイヨシノ」と「縁を結いて」を流したということです。
2曲とも剛くんがお母さんを思って歌った歌だからということで、息子さんたちは流してくださった。」
この「NIPPON」というアルバムがヨーロッパ圏で発売したんですけれども、その中に、「ソメイヨシノ」って曲を収録してました。
この「ソメイヨシノ」は仙台で僕がライブを行なったときに歌わせていただいたテイクなんです。
アルバムの中に収録させて頂きましたこの「ソメイヨシノ」という楽曲は、家族との時間がすごく増え春は桜を見に行くイベントとして、やってたんです。
そういうことを始めてから2回目、ふた年目くらいだったと思うんですけれども、母がその、
「あんたとこの桜あと何回くらい見れんのかなぁ」
っていわはったんですよね。
それが、もう苦しくてですね、背中を見るような形でその言葉を受け止めた。
桜がほんとにね風にパァ〜〜っとさらわれるように花びらが舞っていきましてね、
「何いってんねん」
くらいしか言えなかったんですけれど、親にそういうふうに言われる日が来るとは想像してなかったもんですから、心の準備できてなくて、その言葉を言ったと同時に、僕という子供を想う気持ちと同時に、天に昇っていった両親のことを想ったりしてるんだろうな、っていうような、何分間だったんですよね。
お母さんもやっぱ子供ですしね、おじいちゃんおばあちゃん、僕でいう、おじいちゃん、おばあちゃんの子供ですから、母さんなりの命っていう意識をしてるんだろうな…って。
だから、どうしてもどうしても、なんかこう行き場がない感情っていうんですかね、
これを音楽にしようっていうことで「ソメイヨシノ」っていう曲を作ったんです。
いろいろな心の痛みもそうですけれども、
体の痛みとも本当に闘いながら過ごされてる中で
ライブに来てくれはって、僕のというか、僕の仲間だったりの
色々なものを聴いてもらえた、体感してもらえたのかなと想うと、
いろいろな気持ちにもなってしまいます。
このShamanippon Shipもね、当初、4月の頭にですね、始まるということで、
桜並木を見てもらいながら、会場に入って来て貰えたらいいな、
なんて主催の方は言ってました。
その主催の方も、ちょっとお体を壊されたんですよね。
僕も打ち合わせは全部病室だったんです。
その人のことを思うと、無しにするという決断もあったでしょうし、
でもファンの方のことを考えると、やってあげたいっていう気持ちもあり、
バンドメンバーもそうですけれども、ずっとフィックスの状態で
やるのかやらないのか解らない状態、いろいろなドラマがありました。
で、本当に最初、病室に会いにいった時もそうでしたけれども、
あんだけ、元気やった人が全然しゃべられへんねんや。
という状態だったんで、僕がしっかりしなきゃなって思ってね、
そういうときの優しさの配分っていう言い方もあれなんですけど、
すごい難しくてね。
誰に対して優しさを投げることが大事なのかすごく難しく、
立場っていうのを気にする人もいれば、本当にその人の体のことを気にしてくれる人もいれば、人間ってほんとそれぞれですから、そういうものもまた勉強させてもらってね、
最終的に、「やる」ってその人が決断してくれたんですよ。
やるからには、僕が責任持って「じゃあ、やります」と、
そういう状況の中で始まってたんですよね。
事務所の方とか、そうでしたけれども、
「奈良なんかに毎日やって人がくるわけない」っていう発言もありました。
「奈良なんかに毎日やって人がくるわけない」っていう発言もありました。
でも僕は、沢山来てくれるだろうなっていう確信はあった。
主催者の方もおっしゃいましたけれども「止めろ」っていわれへんねんから、大したもんやよな、って話しはしてましたよね。
「止めろ」とはいわへんから、
「好きにしてください」っていう言葉、
でも「止めろ」っていわれへんから凄いことだなって。
でもこれって、平安神宮さんで3年やらせて貰ったものもそうなんですけれど、
ファンの方々のその行動とか、想いってものがダイレクトに伝わっていなくても
なんかが伝わってるから「止めろ」って言わないんでしょうね。
3年連続で平安神宮さんでやらせてもらいましたけれども、神主さんや宮司さん、
様々な方が
「ファンの方のマナーがものすごくいいですよね」
って言ってくだはるんですよね。
たぶん、そういうことも見てくれてはって、得た3年間なんだと想うんです。
shipも色々なことがあって大変ではありました。
けれども、こういうエピソードをこういう物語を改めてね伝えてもらうと
やっぱりやってよかったなっと思う。
またこういったことをできたらなとやっぱり思います。
あの期間の中に様々なドラマがあったんだな、って改めて感じます・・・
これからも何かこうイベントしたりライブしたり、CD出したり、
このラジオの放送もそうですけれども、沢山たの人たちが
沢山のドラマの中で生きていながら、
自分という人生に少しでも触れてくれてるんだな、ということを、
肝に銘じて生活をしていきたいなというふうに思います。
そのこと改めて想わせてくれる物語をメールで
送って頂きありがとうございました。
選曲「ソメイヨシノ」
選曲「ソメイヨシノ」