冬枯れの美 [shamanara]
2011年平城宮跡の冬
雪に覆われる雪原の前12月25日の第一次朝堂院の草原です。
日本人は落ち葉、朽ち果てた樹木にも
美さを見つける「吹き寄せ」という美意識があり
大地に落ちたどんぐり、枯れた草にも心が動く
理由は?
春の訪れで芽吹き、昆虫がふ化し、鳥が飛来する
復活する緑の草原が想像できるからです
頼もしい枯れ草に
慈しみの目が注がれるのです。
陽だまりの枯れ草の匂いは
子供のころ
傷だらけで遊び、寝転んだ時を
一瞬にして思い出させます。
原風景がここにあります。
大地に触れ
青空を眺め
流れる雲に
心を奪われる
自然界から生きるを教わる
自然発生的に生まれてくるのは
地域を守る
道徳を知る
真のボランティアスピリットが芽生えれば
このくには美しい教化をなす。
枯れ草に守られた地中で
越冬する昆虫の生命を知り
枯れた草原が美しいことを
感じるココロです。
情操教育とは教科書でも
国の威光でもない。
自然から教わり同化することです。
そうじゃないかなぁ文化省。
土中深く眠る古代の伝言
伝承しなくてどうする文化庁。
発掘の達人にして解読の叡智
活かせないでなんとする奈良文研
こころの知恵の想いです。