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待て期 [堂本剛]

どーもとモード.jpg
年頭堂本兄弟の企画「占いコーナー」
2014年は堂本剛人生最大の「モテ期」との占いがありました。
そこで何かと当たると評判の2000年発刊の「どーもとモード」ではどうだったか、久々に読み返す。
目的の「恋愛相談」より思わず読み返したページが173ページ。
読んでたはずなのに初めて活字を拾うような気分です。
山下達郎氏と光一さんの対談です。
近藤真彦(ハイティーンブギ)以来ジャニーズに曲提供の無かった達郎氏に来たオーダーは新人のデュオのデビュー曲注文は
・初登場一位
・ミリオンセールス

このオファーに当初予定の楽曲を書き換えた。
達郎さんKinKiKidsの母親世代も取り込み販売枚数を上げる目的で「硝子の少年」にした。
作詞の松本隆、ミキサー、JE担当と達郎四人しか「いい」とは云わないこの曲が見事に初登場一位、ミリオンセールスを達成。
母親達世代の心臓をガッツリ掴まれることになる。
知らなんだよ、山下達郎先生の思惑と作戦。しかも創作活動停止時期に挑んだ崖っぷちのオファー作品だったとは。
結果は31週オリコン100位内を連続キープの快挙でした。
対談の中にはタクローとタツローを師と仰ぐKinKiKidsに「対極の二人を押さえてる、凄いことだ」と言い切る達郎さん。
年齢はタクローよりは五歳下だがブレイクまでの苦節が長いこと、音楽へのアプローチも小田和正さん寄りで緻密な計算と分析で挑む達郎さんにとってはタクローの自分の人生を楽曲へ投影する作風とは対極です。
しかもこの二人接点が無い。(拓郎が覚えてないだけでプロデュサーとコーラスで参加の関係はある)
昭和歌謡とグループサウンズを引きずっている母親世代には「硝子の少年」は的中でした。
彼等と同世代ファンとその母親、一緒に応援し一緒に時が経つのです。この対談を読んでなるほど15年経てば、娘はウィディングベルを鳴らし母親はグランマなKinKiファンになっていくのも頷ける。 
二十年三十年先を見ているスタッフの音楽サイドのあり方を達郎さんは賞賛し今後は複雑にハモらせる楽曲を創りたいとも語って終了している。
昨年のLalbumが「LOVE」が娘世代、「LIFE」が母親世代に発信されたとすればJEの担当者音楽サイドの先を見る環境は変わっていない気がする。
2000年本発刊発言より更に以前から思っていたというこの達郎の「書き下ろし希望』のコメントです。
山下達郎分析の歌手の声、歌い方、声量、苦手音域を徹底的に調べあげた上で譜面を起こす、手書きする「音楽の職人」よるとどんなになるのか興味ありますね。
2011年11月9日発売Kアルバムの「いのちの最後のひとしずく』は同じ年8月の達郎のアルバム曲でKinKiKidsへの書き下ろしではないのでまだ実現はしていないのです。

待つこと十四年以上「モテ期」を調べて「マテ期」に辿り着きそっちの方が気になります。


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