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ココロ目料理の賢人 [ココロ目]

ココロ見memo
ジョーン・ミロ-緑の月.jpg
ジョアン・ミロ「緑の月」

もったいないの原動力


主婦から10年の修行で世界が認めるシェフになった狐野扶実子さんとのお話

狐野さん代表作「ミロのスープ」を頂きながら一言

「生き物が喉を通り体に入っていく」

シェフに必要なのは素材との対話。
そう師匠に教えられた狩野さんにとっては最上のコトバが発せられた。
「頂きます」は人が他の「命を頂く」ことで生命を維持することです。
生命を頂く以上素材に対しての一番良い調理を最後にしてあげることなのだと思う。
無駄な命の使い方は失礼だとそう言っている気がした。

代表作「ミロのスープ」へ辿り着く狩野さんの出発点を知って解った。
原点は「もったいない」
残りものの食材をリユースする工夫は「もったいない」
捨てないで別の顔「ねこまんま」を見い出す才能だった。
そこには「お爺ちゃんに酒の肴で喜んで貰う」があった。
紹介タイトルの「ミロとねこまんま」が理解できた。

たかが「ねこまんま」されど「ねこまんま」だった。
天ぷらの天かす、天つゆ、蕎の薬味、柴漬け、山椒にお豆腐がベースに隠されていた。
残りものが別のハーモーニーを作る。

ミロのスープに至っては口に入れるたび味が変わる絶妙なハーモーニーが変奏曲になる。
転調するようです。

ミロスプーン.png
そして「見ても楽しい」に気が付く剛さん。
ひとさじごとにすくうスープはスプーンの中で別の「ミロ」が描かれていた。

そんなふうに自分の作品を見てくれるのは創作者としては一番うれしいのに違いない。
狩野さんの表情がドンドン和らいでいくのが見ていて良くわかる。
撮影外のOAには予定していなかったシーンがあった。
狩野さんが見つめる「エアキーボード」を弾く撮影待ちの剛さんの指を見逃さない。
創作に携わるのに「指、手のひら」は素材対話では当たり前のことだと。
今感じてることは自然に指が音にしているのと同じだと。
転回です。
回り回ってご自身の想いと重なるのです。


想像することは感じること。
感じることの原動力は人への好奇心。
星屑のような好奇心を集めて輝く
音楽と料理は同じなんだと思う対談だった。



「やらなければならないこととやりたいことを同時にする」

そうすることで「運」の扉は開く、狐野さんからのメッセージだった。


グループでやらなければならないことソロでやりたいことを同時にするだね、J事務所。



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