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天命で目が覚めた [shamanippon]

国立劇場
座標DSCN8799.jpg
小喜利 の私で徐々に馴染みの小屋の新分野開拓でついに国立劇場です。
座紋は「楽天女」奈良薬師寺東塔の水煙が原型です。
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地下鉄半蔵門線半蔵門駅ホームですでに始まっていた。
半蔵門DSCN8794.jpg
定式幕で飾られてたんだね。

演目です。
歌舞伎鑑賞教室なので開演前20分間の「歌舞伎のみかた」早わかり講座付きしかもボランティア価格の3,900円。
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この演目と「忠臣蔵」は歌舞伎では大人気なんだとか。
見終えてナルホドのスペクタルあり、子役の演技に泣かされ、主従の厚情に胸を打たれお衣装の美しさに見とれ歴史を変える「物語」にニッポンの大和民族の根底に流れる「判官贔屓」の心根を感じます。

歌舞伎、江戸文化のファンタジーです。

源平合戦で海の底へ沈んだハズの安徳帝が生きていたり、平家の総大将、叔父の平知盛が船宿主に身を隠し義経復習を画策したりする。
悲劇の英雄義経に安徳帝を助けて欲しいという江戸っ子の思う、こうなったらいいなぁがぎゅうぎゅう詰めのモノガタリ。
見せ場の、義経に安徳帝の助命と身柄を委ね平知盛が大碇を体に縛り付け海へ投身する場面前に起きた。
jun義経千本桜.jpg
全身真っ白な甲冑は(物の怪風)が矢傷と血糊で形相まで悪鬼と化した知盛が、
「父平清盛の血筋を絶やさないよう安徳帝を守る知盛の

「身の上までは知られしは、天命天命」

天命

この台詞で船漕ぎ状態の自分、目が覚めた。
天命の「種の保存」平家一門の血を残せって言っても義経だって困るでしょうと自分流解釈。
ところが清盛は外戚(天皇の義父)になりたいため実の娘で皇后に生まれた「姫宮」を「若宮」と偽装したという自由な筋書き。
安徳帝は女子なんだという仰天の「都合ものがたり」で江戸っ子を納得させたんだね。
海へ身を投じた知盛の最大のパフォーマンス後は可愛らしい安ちゃんを抱き花道を粛々と引き上げる義経、その後に続く武蔵坊弁慶。

エ〜〜〜〜〜〜〜〜〜終わりがサッパリ過ぎる。

最終幕に登場で出番の少ない弁慶役の重鎮が花道に一人残る。

やおら、振り返り海に向かい手を合わせ合唱。(そうこなくちゃ)
やおら、背中より法螺貝を手にひと吹きです。(清志郎だあ)


Pu~oooooOH

悠々と引き上げる弁慶のトリハダもんの幕切れです。

武蔵坊弁慶も「義経を守るのが天命」で、満身創痍で全身矢を受け立ったまま絶命する人生です。
弁慶と知盛は同じ運命をなぞることは衆知のこと、弁慶のひと吹きに「哀悼の幕切れ」をもってくるファンタジーでした。

「天命」
この言葉が引き出しに無かったら、本日の「義経千本桜」は違ったと思うのです。

「ドレスコード白は無い」
知盛の全身「白色甲冑」を見てもやっぱり神がかっていて、精霊っぽく見えこの世のものとは思えない。
白装束は悲愴であるをDNAにもつニッポンジンには誤解もやむなしです。
TU FUNK TUOR のドレスコード「全身白」は無いなぁ〜とも思った。
11日のRADIOで「自分で調べて」の伝言を実行していると小引き出しに仕舞われた情報がポップアップして出てきた歌舞伎鑑賞でした。


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