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瀕死の双六 [ココロ目]

双六問屋.jpg
オヤジ殿の片づけの手助けに実家に呼ばれる
アレやるコレやるといろんなものを持ってけとよこす。
ひとつひとつに想い出と思い入れがある、らしいが
自分にとってはまったくのガラクタで・・・困る。

でも捨てられない。
親子で同じ悩みを持つもんです
別捨離だぜオヤジ殿。
せめてその場は有り難く頂いて父親を安心させたのち
処分という姑息な方法もあるのですが、
つい、その場で処分箱にポイです。

そんな中で見つけた、オヤジ世代だとこれは・・宝なのだろうか?

サイコロふたつです。
ありがたく頂いてきた
拓郎の「洛陽」
清志郎の「瀕死の双六問屋」
自分には理解できないサイコロマンです。
サイコロ三個を丼に放り込む賭けゲームは知っている
「洛陽」のじいさんときたらおんなのこみたいに・・・別れにくれたサイコロふたつ・・・
じいさんだとサイコロ3個の丼博打で「チンチロリン」だと思うんだけど2個なんだよね。
手の中でふればまたふりだしにもどるたびに。だもんね双六好きなのか・・・
拓郎27歳でリリースでLIVEで一番盛り上がる楽曲なところを見るとオヤジオーディエンスもサイコロ好きなじいさんの詩が好きなのです。
女より酒よりサイコロ好きでスッテンテン人生のじいさんが2個しかくれなかったのは「賭博はするなよ」の隠れ伝言か。

清志郎の「瀕死の双六問屋」は初版は清志郎48歳で始めた連載を単行本にまとめたもの。
さらに未収録18話と最終回を加えた「完全版CD付」が2012年2月22日発売された。
ゴーストライターではないホンマモンの清志郎の力作本です。
書いてある考えが紛れもなく彼です。
こーやって活字で聞くROCKもあるんだよね双六というサイコロの目に任せて人生を決めるという瀕死なタイトルで
たぶんストーンズの1972年の「ダイスをころがせ」(Tumbling Dice)やジミヘンの「賭博師サムのサイコロ」(Stars That Play With Laughing Sam's Dice)もどこかに影響しているんだと思う。
サイコロ転がすような怖いくらいの現在の日本を言い当て危惧してる凄い本です。

なんか、湯のみ茶碗にサイコロ二つ入れ振ってみると
チンチロリンとは聞こえないが良い音なんだよね、コレが。
オヤジの想い出の「サイコロふたつ」が剛さんの「街」の湯のみの中で響くのです。




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