ココロのはなし

ココロのはなし

株式会社KADOKAWA 2月10日初版発行　1,400円

NHK BSプレミアムの人気番組を書籍化、文字起こしだね。

TVの消えてゆく言葉が文字で切り取られる。

活字は好きな時に好きな場所で触れられる。

繰り返しくり返し目で追い読む事が出来る。

好きなページを選ぶことが出来る。

人間の曖昧な記憶を書籍で明確にしながら視聴時の疑問を解き明かす最良の読本帳です。

真っ先に読んだのは佐野藤右衛門爺の「ふるさと」のはなし。

桜守の話は哲学と自然学と人類学が詰まってる。

テレビでは放送されないやり取りを読んでいて何とモッタイないことなんだろうと思う。

書籍化によって得られた最大の贈り物でした。

「音楽に日本文化組み合わせていくのがあんたの仕事」

「命の次は育むや」

「待ってる、この子のお陰で

この歳になって楽しみが増えた」

最後に言われた桜守の言葉です。

待ってるって。