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宮大工と桐の箱 [ココロ目]

NHK BSプレマップで「ココロ見」の予告が放送された。
2013年二回の放送
1月4日(金)「運」
1月5日(土)「命」
ふたつののキーワードで剛さんとのトークが展開される。
「人生は運か否か」について話を奈良の宮大工さん、主婦から一流シェフなった女性、プロのヒマラヤ登山家さんとの対談で紹介されます。

「小喜利の私」二日目の夜、天の声役、西野くんから「宮大工」について楽屋で熱く語る剛さんの話題が出ていた。
この時はすでに宮大工さんとの収録が終了してその余韻が楽屋での話題になったんだと思う。
日本古来の歴史や職人に学ぶことが未来の日本には大切だというのは、くり返しLIVEでもRADIOでも話している剛さんです。

自然から教わり自然と共に生きて来た日本人の叡智は宮大工の仕事と直結しているのを本日見た。

矢ればできるお守り.jpg
何が凄いのか想像を超えてた。
桐の矢が五円玉の穴を射抜いている。
穴の径より太い桐の矢です。
継ぎ目は無い。
でも通っているのです。
最初に通して後から矢に削る?
この太さを最初に通すことはできないのです。
いくら考えても答えは見つかりませんでした。
このお守りの名前は

「矢ればできる」

735円也の神技でした。






正解は矢に成形した桐を水に浸し収縮させて柔らかくなった状態で五円玉の穴に通す。
その後乾燥した桐は元の固い木に戻る。
これがこの神業の種明かしでした。

宮大工による「木釘」はこの技で押し込んだ木釘が穴に隙間なくキッチリはまり繋の役目をするのだそうです。
自然界の生態と特性を知り抜いた職人の知恵です。
四季の温度変化、湿度の影響、防虫日本の風土に対応する技です。
この知恵が1300年の現在も朽ちることなく神社仏閣を現存させてるのかと思うと今回の放送で明かされる「宮大工さんは凄い」が楽しみになりました。

NHKの番組タイトル「ココロ見」は試験的に番組を制作し、その後の反響でレギュラー番組になるかどうかの「試み」と思っていました。
しかし前の2回の放送、2013年の予告を見る限り、「ココロ見」は「心で視る」ことで対談の方の過去から続く古代からの知恵や、目指す事を成し遂げるに必要な知恵を見つける眼、「心眼」を育む番組に思えるのです。
心の眼は直感となり惹き付けられるように見なくてはならないものに近寄って行くのです。

桐の箱R0159932.jpg
偶然通りかかったギャラリーは「箱義桐箱店」さん
桐箱作りを明治元年から上野で創業の江戸の職人の心意気を伝承する会社でした。
ギャラリーは先週オープンしたばかりの谷中三崎坂商店街の坂の途中(江戸千代紙の「いせ辰」真向かい)半地下のお店です。
店内にあるこの桐箱の集合を見ていると、空の箱に無限の想像が広がります。

何を入れたいのか
何を守りたいのか
何が似合うのか

一つ一つ大きさの違う桐箱から問われているようでした。
道具を愛おしく慎重に扱い、真田紐を解いては結ぶ美しい手間を茶道で学んだことを思い出させます。
桐の箱は生活の中でアートではなく、共に暮らす中で見いだす使える伝統を考えさせてくれるギャラリーでした。

桜R0159937.jpg
桐箱専門の製造業さんですがこの桐箱に収まる幸せな茶碗、箸置き、鈴などの展示即売の他にオリジナルのネームプレート、桐の葉書など桐と桜の「木」の作品が販売されていた。
台東区谷中3−1−5
電話:03-5832-9811
時間:10:30~19:00

木の香り、木の放つ柔らかい居心地の良さは奈良shamanippon LIVE会場でも経験済みです。
コーヒーカフェとして谷中、千駄木の散歩の途中の足休めにもお勧めです。









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