大人になっちゃった歌 [ココロ目]
吉田拓郎
ラジオでナイト
1月14日放送第39回
拓郎自身が「気まぐれ」を自称しているので・・・どこまで本音かわかりませんがリスナー向けのお題「大人になっていたんだなぁと思った時」の募集で自らの体験談を披露していた。ちなみに初めてカーリーヘア(剛さん命名マッチ棒)のパーマをかけた時人生が変わったと思ったそうだ。
後年自分の体験から「詩を書き上げデモテープを聴きながら俺、大人になっちゃんっていたんだなぁと実感したのが一曲ある君のスピードでだった」と。
アルバム「こんにちわ」収録曲でKinKiKidsに贈った「ありがとう」と同時期なので今から17年前、拓郎53歳で感じた大人宣言でした。
自分が思うにKinKi Kids, 篠原ともえちゃんらと離れることの「子離れ」に父親の心境を生んだんじゃないかなぁ。
「ありがとう」のリリックに「いつか時が流れついに別れの時がきたら」のフレーズを音声で聴いたとき「ついに」が「終に」に聞こえて衝撃を受けた。
拓郎がこの世から離れる瞬間を詩にしている、二人を見続けられない時間を自覚してるだ、ケンカ拓郎が・・・父親目線で詩をかいてる・・・と「ありがとう」では妄想した。
この日のラジオでは大人になったと思った理由は語らなかった。ただ「遅いってかーーだよね」と自虐していた。
そして拓郎大御所が音楽業界のシステムに噛みついていた
最近のレコーディングシステムがオカシイ
録音の制作時間がかかりすぎてる、パート分けで録音し日にちを置いて重ねてる、
ストリングスもリズムもフォーンセクションもコーラスも全部一同に集めて一発録音をねらったアルバムを企ててる。
リハを完璧に積んでね。。。。
と拓郎はストーンズの3日で完成させたBlue&Lonesomeを羨ましがってた。
拓郎も音楽への熱量は熱いのです。
73歳が3日間でリリース・・・TUなアルバムは3年越しになるのです。