ROCKミュージカル [Ginger Yell]
Miss Saigon
ダイアモンド✡ユカイ
ミスサイゴンを見た。
アジアの戦争、影で起きた物語「ミス・サイゴン」は初観劇でしたので見る前は
「王様と私」もタイじゃ上映禁止でタイ王国国民はエンタティナーとして映画も舞台も知らない
「蝶々夫人」のオペラは物語も無理がありお妾さんとしての扱いな日本人を悲哀を華美してるよね
植民地視線は「戦争の不条理」で占領された側の悲痛な想いがあまり感じられないよね、なんて会話をしながらの観劇でした。
ましてやここは有楽町、JRのガード下で街娼を率いてた「楽町のお時」当時19歳の生きるための実話を思い出させる土地です。
（戦後の荒廃した東京で売春で命をつなぐ青春が描かれている映画のモデルとされてる「肉体の門」監督：鈴木清順）
劇場のそばには三菱一族の企業があり三菱地所として東京駅から有楽町まで続く。
その三菱一族のお嬢様が私財を投じ戦後混血孤児を愛情込めて育てた澤田美喜さんの生まれた三菱財閥ゆかりの地でもある。
ミスサイゴンのステージに登場したベトナム戦争のGIベビーの実写は澤田さんのエリザベスサンダースホームを思い出させる。
帝劇の真向かい「第一生命ビル」このビルは戦後米軍の司令部になり「GHQ」として日本の戦後処理をしたマッカーサー元帥のオフィス。
敗戦で生活に困窮する戦争未亡人に「女性の仕事」として保険外交員制度を実行した会社です。
その真ん中にある「帝国劇場」がこの演目を20年続けている意味を考えると深読みせざる終えない。
物語中重要な年は、1978年でボブ・ディランが初来日した年のベトナム、サイゴン陥落の騒乱が描かれている。
日本にいてもアジアは遠く、ベトナム戦争はどこか人ごとでした、それが目の前に引きずり出されたような衝撃をうけたのでした。
その頃反戦ミュージカルはROCKの独断場で「ヘアー」は初年度で1969年フィスデメションの「輝く星座（Aquarius）」が大ヒットしその後1980年版時任三郎デビューを池袋サンシャイン劇場で観た。
米兵のベトナム人への殺戮は虚無感を生みあの頃のディランの「風に吹かれて」バエズの「花はどこに行った」がベトナム戦争への疑問と終息へ向かわせた。
あの当時は朧（おぼろ）げだった反戦歌が現実味をおびた昨日、国際フォーラムで拓郎がディランを歌い、隣接する帝劇でこの作品を昨日の今日観劇できたことを不思議に思う。
他国の話ではない。
ノーベル平和賞ではないのです、あくまでもノーベル文学賞受賞です。
現在も沖縄含め戦争に直結する在日米軍を５万人受け入れているのです。
今回は重要な役「エンジニア」をROCKなダイヤモンド✡ユカイさんが初挑戦の初舞台
上演後の彼のコメント、バンドの頃は武道館を目指しひたむきに走り50歳を過ぎて帝劇に目標を据えた
ミュージカルの挑戦は劇中歌うアメリカンドリームそのもので、なりたい自分になるための姿を見てほしいのです」
「ユカイくんが心配で心配で。。。」と繰り返す同行者に
「ROCKそのもの、彼はエンジニアだよ」と落ち着かせる。
50歳を過ぎボイトレを密かにしオーデションを受け獲得した彼こそROCKだとね。
自分を変える、50歳でも遅くない、めげない姿と挑戦を見せてくれるなんてファン冥利につきるというものです。
HAIRのミュージカルがROCKだったことを思い出させてくれたし、他のミューカルな役者さんとはね、違う、平和への想いの強さが感想です。
なぜこの役に固執したのかが分かるエンジニアぷりでした。
インペリアルシアターには魔物が巣食うのさえ感じてた。
隣駅新橋から続く昭和なガード下の地下道、言葉では表現できない陰鬱な空気は陰湿な時代を忘れないで欲しいと発信しているような気がします。
社会派のミュージカルはエンディングの突き放しのシーンでプツリと暗闇で消える。
今も残る国鉄のガード下で見た暗さ、匂い、不安を感じて終りまた。
帝国劇場は光一さんの聖地であり
剛さんの「街」のPVの丸の内仲通り
吉田拓郎の国際フォーラムホールA
この「街」の忘れてはいけないと思う「事実」を考えるのです。
10/22(土) 17:00 開演
10/25(火) 13:30 開演
10/28(金) 13:30 開演
11/1(火) 13:30 開演
11/3(木.祝) 13:30 開演
11/7(月) 18:15 開演
11/11(金) 18:15 開演
11/15(火) 13:30 開演
11/16(水) 13:30 開演
11/19(土) 貸切
11/22(火) 13:30 開演
帝国劇場 公演10/19-11/23
詳細はオフィシャルサイトへ
