永七輔 [ココロ目]
THE・S・C・P番組内でシングル裏話を知り、あらためて聴いている。
「Hey! みんな元気かい?」
このシングル初回盤ボーナストラックには永六輔作詩の「見上げてごらん夜の星を」が入っている。
ドラマ劇中でも使用され号泣した歌です。
永さんが亡くなられた今年に、この場所に置いてあり、それを聴いているとはね。
記録(売り上げ)も大事だが記憶(口ずさめる歌)を残している永六輔氏です。
生前、永六輔氏の著書に「人は2度死ぬ、肉体が死んだときと人々の記憶から消えた時」と語っていらした。
忘れられていくのは仕方がない、口ずさめる詩を残されたことは永さんが永遠に死なないということのような気がする詩です。
昨今の溢れる音楽の中に口ずさみ残る詩、メロディーがどれほどあるのだろうかとね。
「見上げてごらん夜の星を」は永さんが初めて脚本、演出をしたミュージカルの主題歌です。
永さんが地元の定時制高校のボランティアに参加した経験をもとに働きながら勉強をする若い人たちを世間に知ってもらおうとプロデュース。
いずみたく作曲のこの歌に背中を押してもらった当時の夜間高校の生徒には掛けがえのない歌だと思う。
無名の劇団の全国公演ののち、坂本九さんによる映画化、レコード化で大ヒットになりました。
自分の中では映画版でかすかな記憶がある。
15年前の堂本剛さんの若い歌声は無垢で切ないです。
手をつなごう ぼくと
追いかけよう 夢を
二人なら 苦しくなんかないさ
見上げてごらん夜の星を
歌詞一部抜粋
作詞:永六輔
作曲:いずみたく
仕事でアイドルをし夜間学校に通ってたジャニーズのふたりの兄さんを思うのです。
永七輔が許された理由でもあるのかな?とも感じるのです。