memoriesを聴く。 [ココロ目]
Malbum
楽しみにしていたセルフカバーです。
元曲は手元には無いので記憶も定かではないが幼い声と当時のアレンジと声質はインプットされてる。
チラっとRADIOで流された「愛のかたまり」が良かったのと、
手をつないで眠ろう朝まで・・・って
横顔がキレイいって寝顔でしょう、見ながらながらだけで夜明けのコーヒーな歌だもん
こんなウブな詩を35歳が・・・ということで十川さんアレンジはスンナリサラッとで好きです。
この2曲以外はイメージから離脱した。
曲によっては
・イジリ過ぎ
・映画音楽風過ぎ
・まったく変わらな過ぎ
・ラテンでサンバし過ぎ
・幼く戻り過ぎ
・ストリングス頑張り過ぎ
まぁねカバーは他のアーティストがカバーしてもイチャモンの一つもつけたくなるものだし。
ましてやセルフとなると可愛さ余って・・・百倍って言葉もある。
記憶の彼方で可愛いまんま、のそのままでそっと鍵をかけたい曲もあるってものを知りました。
大人になっても唄えるようにデビュー曲を当初の楽曲と書き換えられた「硝子の少年」で始まった彼らの音楽人生でmemoriesの取り扱いは慎重にして欲しいのです。
「どーもとモード」(2000年10月24日発刊)の山下達郎×堂本光一の対談にもある「二十年後三十年後にどうなるか」その二十年後な現在せめてアレンジ及びディレクションを山下達郎にし、ウムを言わせない世界を視て見たかった。な。
この対談の山下発言で
「音楽業界の拓郎、達郎の両極端を押さえている君たちは、ある意味凄い」
「二十年後三十年後を見据えて育てる音楽スタッフの姿勢の未来は明るい」
こんな評価を下す緻密構築の達郎がどんなKinKiKidsをこれから向かう中年期に示唆するのか知りたかった。
対談中に相方光一に「今からでも何か始めれば十年経てばモノになる二十代後半でも修復できる」そんなアドバイスがあった。
そのことが最近のアルバム制作クレジットのChorusで度々書かれてる:Koichi Domtoなんかなぁと思う。
最後の〆は・・・達郎の
もっと複雑にハモらせるようなものをKinKiには作りたい。
作らせてくれればだけど。(177ページ抜粋)
光一:俺らは本当にいつでも・・・
で終了した対談だった。
音楽業界 のWikipedia山下達郎が考える「KinKiKidsのこれから〜」と題した大学ノートが十冊は用意しているんだと思う。
そこが拓郎と極端な対極にいる用意周到な山下さんです。
ポールリビアとレイダースを唯一RADIOで流してくれる職人耳です。
レイダースのテリー・メルチャーのような存在がアイドルグループには必要なのかな、と思うのです。
追い風を受ければ同じ方向を指すんだよ、風見飛行機も。