これからの音楽 [堂本剛]
東京ドーム公演のステージセットはいたってシンプル。
スクリーンが「目玉」この頃はまだ内野ネットが常設のままでもあり網目越しのストーンズだった。
2014年14今年もつまり「瞬き」です。
目がデフォルメされ「瞳」にメンバーが映る・・・という趣向。
しかも睫毛まである。
いいね.素っ気ない。
ジャニーズが「見せるLIVE」なのが良く判る。
リフターも空中ステージも塔もムービングも無い。
メインステ−ジ、チャーリーのドラム前から離れようとしないキース。
ゴールデンサークルの8万円席の恩恵の程度は解らないが一人スキップしながらステージ端から端まで走り回るミック・ジャガー以外のメンバーは固定位置です。
聴かせるライブの証明はアリーナ後方空間の鉄柱三本と櫓一本。
この櫓にはメインステージ用のサーチライトが設置され階段スルスルと登って照明さんがアリーナ席後方からライティング。
当然、スタンド席からの視界的には宜しく無い。
計4本の鉄塔はメンバーを見るのが目的のオーディエンスには邪魔なのです。
双眼鏡でメインステージのキース、ロニーのギターチェックをする観客多しです。
この鉄塔にスピーカー搭載された3機は1階スタンド席に向けてある。
そこからとんでもなく素晴らしいキースのギター、イントロ、リフ、メロディーが溢れ出て来るのです。
時差ナシ!おつり無し!
東京ドーム特有の音ズレ、歪みが無いのは目の前のスピーカーからの音量がダイレクトに耳に飛び込んでくるお陰です。
内野吊りネットが無くなって見通し良い分この鉄塔の働きっぷりが目につきます。
東京ドームの空間でオヤジ達が「聴かせるロックンロール」を全身に浴びて大満足なLIVEとなりました。
寂しいよね、1970年代のロックンロールが最強の「音楽」と思ってしまうのは。
伝えたい音が無くなった現代で次は何が待っているんだろうと疑問が残るのでした。