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火垂るの墓 [堂本剛]

見逃してたNHK「いのちの歌特別編」吉永小百合さんとの対談をこのmemoをご覧になったお仲間さんから見せて頂いた。
8月の本放送でポロリと剛さんがコメントした小百合さんを「勇気ある人」とは何を感じての言葉なのか理由が知りたかったのです。

番組登場のシーンはスタジオ入口の煩雑な舞台裏でカメラが捉えた「大女優吉永小百合」
物置のような空間でのファーストショットですべてが理解できた。

飾らない、飾る必要のない本物のリベラリストだと。

白い無機質なスタジオの対談スタートは
言問橋2DSCN9777.jpg
「東京大空襲の3日後に生まれました」

臨月のお腹であの大火を逃げまどう彼女の母親の話から始まった。
防空壕生活、乳が出ない、食料が無い。。。
もうこの時点自分も涙で画面が歪み、剛さんも動揺しているのが見て取れた。

知る、

深く理解する

そして忘れない

原爆詩を朗読し、非戦の思いを映像で残す小百合さんの活動を突き動かすのは「伝えられる自分に、できることを続ける」でした。

非戦への思いを全身全霊で貫く姿勢を「感じた」ようで
震える言葉で答える剛さん、バトンを自分たちに渡されてることを自覚しているようでした。

アイドルのジャニーズにできること

昨日の9日「焼け跡闇市派」として作家で、作詞家、政治行動力で活躍した野坂昭如氏85歳が亡くなられた。
訃報は本日ニュースになり吉永小百合さんからもお悔やみの言葉がそえられてた。

ジャニーズに入所すると必ずレッスントレーニングの一環で映画、アニメを視聴する
その中のライブラリーに「火垂るの墓」があるようで少年達は口をそろえて「感動した一番好きなアニメ」と答えてる。
ステレオタイプな優等生な答えですがアニメで興味を持ち原作が作家の実体験で「野坂昭如」で直木賞受賞の小説に行き着いたなら、「アメリカひじき」を知ることにもなる。
本の中でオトナの痛みに行き着くのです。
原爆の恐怖、戦争の理不尽を若い世代に広げる扉が「ジャニーズ」で、大好きな彼らが「飢えた子供にはしたくないよね」と話せばファンにも伝わるのです。
地味でも続けていくこと、声を荒げ叫ぶことではないことを「女優」という表現者の吉永小百合さんが諭しているように思えた。

ぼくたちにできることは何ですか?の質問に


「原爆資料館、絵画、文章に触れてほしい」

終始して「原子爆弾」とはしているけどその元凶となる「戦争」への非戦の思いの表現、それを続ける吉永小百合さんに対して思うのは

「勇気のある人」

そして70歳、綺麗な人だなを感じました。
綺麗な人は大勢いますが綺麗で勇気のある女優は少ないのです。

アメリカひじき・火垂るの墓 (1968年)

アメリカひじき・火垂るの墓 (1968年)

  • 作者: 野坂 昭如
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1968
  • メディア: -

最後の手紙


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