昭和なゴジラ [ココロ目]
WOWOW5月は全30作放映のスポットが流れ込んできた。
世田谷成城の東宝撮影所を通過中にゴジラの巨大看板を見つけたときに
東宝の顔が「彼」なのを知りました。
ハリウッド進出も果たし世界通用する「怪獣」です。
昭和29年公開還暦を迎えたゴジラです。
日比谷シャンテ前手形広場にも「彼」が君臨するわけです。
でもね、ゴジラの誕生はビキニ環礁の原水爆核実験から生まれた突然変異の動物なのです。
日本漁船第五福竜丸の被曝事実もあり核の落とし子で悪者怪獣に世界が一丸となって戦う
それが主眼でした。
皮肉にもアメリカ合衆国でヒットするとはね、、、、。
今の日本で果たして原子力発電反対の映画が創れるとは到底思えない。
事実「ゴジラ」の立ち位置は人間の救世主なイイ奴に進化しているようです。
火を吹きまくる人類の手には負えないのがゴジラであり原水爆なんだと思う。
核実験の恐ろしさを訴えた思想が興行収益に攻め立てられ進路が変る。
ましてやアメリカ(ハリウッド)で創るとなると。
結末は見えている。
初回作の昭和のゴジラから連日30作を見続けるとわかるというものです。
その意味でも後期の平成ゴジラがどう変化していくかが見える凄い企画です。
昭和の凄見は言いたいことを
言って創っていた
大人がいたことです。
映像も音楽も手間をかけなくなったらお終いです。