堂本剛の巣

後編です。

前編のグダグダは後編のための「撮り高」（映像素材）だったんだ。雨だし、里人と出会いもなく、寂れた作業場、山道、何もかもが「後編」のお膳立でした。辿りついた満開の大木を独り占めクマノザクラの下で感嘆の声をあげていた。早速移動車のバンでパソコンでカタカタと打ち込むリリックは採りたてでバン天井に打ちつける雨音のリズムが、面白い！

感動のリリックが生まれるまでの瞬間を堪能させて頂きました。そうか・・・御大松本隆氏がKアルバム提供曲「ヒマラヤ・ブルー」のために現地ネパールの青い山を見に行ったエピソードってこういうことなんだと思う。

そして即興リリックが東京に持ち帰りコンクリートの四角いハコ（部屋）の中で「今風・業界色」が加味され変わること・・・自分の感動がその地から離れると変貌することを伝えた。奈良に住みたい・・・あの島に住みたい・・・ここ売ってませんか・・・

堂本剛の巣

故郷奈良への思慕の背景が見えた後編です。

感動する剛さんを眺めて一句

両瞳に

映り込ませし

クマノザクラ

うす紅色

ばーちゃんの好きな深緑に

かこまれる