日本アカデミー賞 [ココロ目]
第38回日本アカデミー賞
最優秀主演男優賞(永遠の0)
最優秀助演男優賞(蜩ノ記)
ジャニーズ事務所所属
岡田准一
快挙です、ダブル受賞。
おめでとうおめでとうで、
第30回日本アカデミー賞では「武士の一分」で木村君は最優秀主演男優賞ノミネートを事務所方針で辞退されてました。
岡田君は受賞、相変わらず本人映像は無いが少しずつ変革が始まってる感じです。
映像(実写映画)は「組の芸術」主演男優、助演男優で選ばれて「華」を添えるのは見ていて普通。
たとえ音楽賞でも「舞妓はレディ」が受賞し、富司純子さんがノミネートされたこと喜ばしいし
映像(映画)に全力を上げる「組」の集団にスポットが当たるのは救いです。
銀幕のレジェンドから直伝で託される環境は宝物です。
親父殿からの頂き物のトランクには昭和がをしまってある。
万年筆と高倉健のエッセイと一緒にあった単行本です。
「伝説の銀座マダム おそめ」著者は石井妙子
丁寧なインタビューで綴るノンフェクション上羽秀さんの波乱万丈の京女のお話です。
新橋で修業し祇園売れっ子芸妓、落籍(ひか)後銀座と木屋町でバーを開店し文豪の集うサロンのマダムになりました。
キャリアウーマンの先駆けの女性ですが妻子のある男性と事実婚、パートナーは俊藤浩慈氏で東映を任侠映画で立て直した名プロデューサーです。
富司純子さんの実父、寺島しのぶさんの祖父になる方です。
芸者さんは藤純子の当たり役ですが「母を泣かしたのは祇園芸妓」役者は因果なお仕事です。
「舞妓はレディ」の役も新米の舞妓を育てる置屋の女将さんで「おかあさん」ですからね。
二つの単行本を通して思うのは
銀幕の内側(私生活)は滅多なことでは見せないで逝ってしまった健さんは生涯を通して「高倉健」を演じきる生涯「お竜さん」を演じきる潔さが俳優なんだと思います。
役者一筋脇目もふらず、ってことにはいかないだろうけど岡田君にも外の世界,役者の大先輩、大勢の仲間がいるのがわかります。
外の世界で「アイドルのくせに、ジャニーズが・・・」と言われ続ける中で、真面目にコツコツと積み上げ努力する姿にも剛さんと同じ匂いのシンパシーを感じます。
岡田准一君、この国の映画界で「劇場に客を呼べる」役者の道を背負い支えて行くんだと思わせる本日のW受賞でした。
外の、世界。
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