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タカラを見た [shamanara]

国の至宝です。
第64回正倉院展
 
ship開催中に訪れた奈良国立博物館
正倉院の展示室を尋ねたら
「秋の公開までお持ちください」
常設ではないのを知らなかった。
小喜利で訪れた11月8日初めて生の正倉院の宝物と会えた。
入館まで待ち時間40分入館しても人気の展示物には近づけない。
音声ガイドをくり返し聞いてるうちに怒りがチラチラ来た。
飢餓と病に苦しむ民衆の税で買い集めた唐の様々な工芸品を
帝、貴族の眼を楽しませるだけにコレだけの収集しちゃってサ。
権力と財力の象徴じゃない。。。
 
                                                                           
中々展示物に近寄れず見学できない自分の横で                                                単眼鏡a.jpg
おじさまおばさまが単眼鏡で舐めるように見てた。
 
「その手があったか」
 
ホテルに置いてきた双眼鏡が惜しい。
人垣の頭を超して丹念に単眼鏡で観察している。
相当なマニア、正倉院 好き?の単眼鏡使用の方を多数見かけた。
展示物には双六用の碁盤に置く小さな硝子の駒石や
人気の琵琶の螺鈿細工緻密な細かい模様です。
双六サイコロz.png






ジィーッと見続けてる男性の姿を見てあることに気がついた。
帝の愛でる貴重な宝物は恩賞として配下の貴族へ賜ったとしたら
いずれ所領の地方豪族へと流れ、本場中国のタカラは東北へも行き
昨年水沢で買い求めた象眼細工北上市の自慢の工芸品となるのかもしれないと。
「技」としてを伝承してるんだと。
 
 
 
 
 
02_biwa.png蜜陀彩絵箱.png木画紫檀双六局.png銀平ダ脱八稜形鏡箱.png
 
 
 
今年見た平泉、中尊寺金堂の建立には
京から招いた一流の細工師によるものでした。
奥州藤原氏の要請で莫大な時間と費用をかけたものです。
この時、地元の民が京の職人直伝の「技」を伝授していたら
北上での定着はあり得る話かなと。

日本人お得意の本家をしのぐ繊細で雅な芸術が産業として昇華し現在がある。
正倉院の宝物が発信の元で日本各地に美術工芸が発達したとしたら
民衆の汗と涙の税は活かされている。
それぞれ地方の土地の文化と経済を支えていたんだと。
 
そんなことを考えているとあらためて政や
宮中の贅沢な様式に親しみを覚えた。
美意識の出発点がもっとも理想のまま残ってる。
光明皇后なくしては現在までの奇跡の保存は無かったのです。
 
銅薫炉.png
ビジネスマンでも学者さんでもない普通のおじさんです。
「この人も職人さんなのかな」
地味な宝物の箱の創りを単眼鏡で見ています。
この熱心さが美点なのです。
 
 
 














螺鈿の箸R0159479a.jpg北上市の夢工房さんの螺鈿紫檀のお箸
毎日愛用してます。
宮澤賢治が教鞭をとった花巻農学校内で
生徒による黒板の板書きが今も継承される
 
「下ノ畑二 居リマス」
  の貝象眼の細工文字
 
 
 
 
 
 
 
 
瑠璃杯.png
 
 
 
 
 
 
 
 
 
瑠璃杯
一番人気、人垣の多さに挫折
背伸びしてチラ見で終了
 
 
生活の中にも螺鈿紫檀琵琶もあれば瑠璃杯だってある。
そのルーツが正倉院のお宝だよ。
暮らしの中でも見つけられるんだと。
瑠璃コロンR0159496.jpg
過去からのエネルギーです。
タカラは受け継がれる美意識でした。
それにしても正倉院 、膨大に持ってますね。
毎年秋の公開のみでは一生かけても見る事は叶いません。
本年度は開催64回にして過去歴代四位の入館者です。
17日間で28万8019人のひとりになりました。
 

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