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蓋をする。 [Ginger Yell]


UNCOVER

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 by Yoko Ono '95
 
 
 
Coward
 
「東京ではすごいことになっている」
7月15日
あの日歌ったのは

これだけの日を跨いで来たのだから

選ばれなかった

a happy love word

この曲が創られた瞬間のいきさつを知る
オーディエンスは
ギモンに思う。
 
 










フタヲ・トル


ちょっと考えてみてほしい。
平和をつくるためには、私たちが平和な気持ちをもつことが必要。
この論理にしたがって、怒りや、憎しみや、恐れや、暴力を
私たちの心から一掃すれば、どこで私たちが間違っていたか分かるはず。

平和な世界か、暴力の世界か。
この二者択一を与えられて、
私たちはいつも暴力の世界を選んでしまっていた。
本当は平和な世界を求めているのに・・・。なぜか?
それは、心の真底では、私たちは暴力により魅力を感じるから。
暴力には権力がつきもの。
その権力を暴力なしで獲得したいのです。
私たちは達成感を求めている。
〈発見〉の道を歩んでいるのだと主張したい。
〈発見〉には強力な響きがある。私が生きている
のは、人生に何かを発見するため。
私の息子は惑星を発見した、とか。
そんなことが言えれば、それこそ名誉の極地。

でも、実際には、私たちは何かを
〈発見=
discover〉するわけではない。
ただ〈フタヲ・トル=
uncover〉だけ。
私たちのまわりにあるもの、
そのすべてには奇跡が入っている。
ただフタヲ・トル、そうすれば見えること。
でも、フタヲ・トルことには名誉も威信もない。
フタヲ・トルことで勲章はもらえない。
発見には特別な手腕が必要だし、
資格の必要な場合もある。
発見するために、仲間と競争しなくてはならないかもしれない。
フタヲ・トルのは、あなたの十代の息子にだってできること。
だから、発見のドラマのほうがうれしいわけ。
フタヲ・トルことには栄光はないから。

世界平和をめざして、私たちは同じことをしている。
のどの渇いている巨象を湖水に連れて行こうとして、私は象を押す。
押して押して押しまくる。
でも、象は一歩たりとも動こうとはしない。
死ぬまで押しまくればよいのかしら?そうしたら、
勇敢な行為だと勲章がもらえるかもしれない。
どちらがいいの―勲章と平和な世界と?平和な世界に決まっている。
でも、本当にそうかしら。
どんなに努力しても手に入れることのできないものだとしたら、
それでも私は旗を振り続けるかしら?
世界平和は、私たちの目の真ん前にある。
ドライブインシアターの銀幕に映し出された映画のように。
ただ、そこにある。
象を押すのをやめよう。

世界を変えようとするかわりに、私たちの頭を変えなくてならない。
それなら、私たちにもできること。
私たちの頭は、私たちの肩の上に載っている。
どこか遠い地平線の彼方にあるのではないから。
上を見てください。
私たちの頭を変えたら、指一つ動かさなくても、
すでに世界平和は私たちの頭上にきています。
人間は知恵の動物。
それだけが人間に与えられた能力。
それが人間というもの。
腕力をふるうかわりに、知力を使う。
そうすれば、象たちも、鳥たちも、山たちも、私たちのまわりにやってきて
「頭の中を変えてくれてありがとう」と言ってます。

何千という象たちが泣いているのを私は見た。
私たちも泣いていた。
でも、間に合って
よかった。
頭の中を変えるには
7 秒しかかからなかった。
それは正しい変化だから、そ
んなに長い時間はかからないのだ

地球上の高速道路をすべて太陽熱発電のパネルでおおってしまおう。

そうすれば、ガソリンも必要なく、石油を求めて争う必要もなくなる。
そうすれば一切の戦争は終わるのだ。
そして幹細胞をつかって世界を癒せるのだ。
発見しようとするのではなく、フタヲ・トル。
私たちには、その小さな変化の必要があるのだ。

でも、変えるだけの価値はある。

オノ・ヨーコ
2014723
東京

(訳・富井玲子)

 

 






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